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名古屋高速道路(なごやこうそくどうろ )は、名古屋高速道路公社(なごやこうそくどうろこうしゃ)が維持・管理等を行なっている、名古屋市とその周辺地域にある路線長81.2kmの都市高速道路である。一般には略して名古屋高速と呼ばれ、新聞記事でもこの名称が使用されている。名高速(めいこうそく)と更に略される場合もある。 1994年12月16日地域高規格道路の計画路線に指定された。 == 概要 == 名古屋高速は6放射道路によって名古屋市と周辺地域を立体交差で高速連絡のうえ、長距離の流出入交通の処理を行っている。このため、名古屋環状2号線(名二環)とは6放射全ての路線で接続するほか、小牧、一宮、三重県、東海および知多、豊田や岡崎、静岡・浜松の周辺地域を結ぶ主要道路または高速道路と接続している。なお、名古屋市内に用のない通過交通の処理については、東名高速と名神高速、或いは伊勢湾岸自動車道を介した東名または新東名高速と東名阪自動車道、新名神高速が接続することで迂回ルートが整備されていることから、名古屋高速には通過交通が流れ込まないことで首都高速と比較した場合の交通流動は比較的スムーズである〔通過交通排除の必要性は名古屋市も重々承知しており、東山トンネル建設に際しての住民説明でも、通過交通による公害増長の不安に対する回答として、伊勢湾岸自動車道豊田JCT - 四日市JCT間開通によって通過交通はそちらにシフトすることから名高速には入ってこない旨の説明を行った(『中日新聞』1990年4月25日)。〕。 道路構成は東西軸1路線、南北軸2路線に加え、南北軸2路線間を連絡する分岐線2本をその基本構成とする。これに、名二環と一体となって流出入交通の円滑な処理を行っている。なお、東西1軸、南北2軸の形状が片仮名の「サ」の字に見えることに加え、名古屋環状2号線の環状部が円(マル)であることから、道路計画段階ではこの2つを合わせてマルサ計画と呼ばれた。 名古屋高速は首都高速や阪神高速と比較して運営開始が15年遅れ、さらにその後の工期の遅延もあって物価の低い時期に建設する機会を逸したことで建設費用の高騰を招いた〔。そのうえ環境面の配慮から一部区間で高架式をトンネル式に変更したことでさらなるコストアップを誘発した〔。このため、全線開業時点における名古屋高速道路公社の負債総額は約1兆7,000億円と膨大な金額にのぼり、これを完済するために通行料金は全国の都市高速の中では最高金額の770円で設定されている。もっとも、借金の返済期限を延長して通行料金の低価格据え置きを求める意見もあったが、公社としては延長した末に将来の金利変動や通行量減少に遭遇するリスクを勘案し、たとえ高額の通行料金収受による世間の批判に晒されてでも延長なしによる完済方針を堅持することとした〔。しかし、2012年に発生した笹子トンネル事故を契機として道路施設の大規模改修の必要が生じ〔2号東山線の東山トンネルは天井板崩落以前の笹子トンネルと同じ構造であることからリスク回避のため天井板撤去が決定している。詳細は東山トンネルを参照。〕、これには2年分の料金収入に匹敵する多額の費用が見込まれることから通行料金の値上げを回避するために償還期間を10年延長して50年とするよう法改正がなされた〔1997年4月の有料道路整備資金貸付要領の改正によって従来30年までしか設定できなかった料金徴収期間が40年まで延長され、2015年1月に至って政府予算案の閣議決定で50年となった(『名古屋高速道路公社四十年史』pp.180 『中日新聞』2015年1月15日(日刊))。〕。 道路は基本的に既設の広幅員道路の直上に建設した。このため、大方の路線が道路中央を高架で建設することが可能とされ、首都高速と比べても割と直線道路が多いのが特徴となっている。 なお、当該高速にパーキングエリア等の休憩施設は設けられていない。 2013年11月23日の4号東海線 六番北 - 木場間の供用開始により、名古屋高速道路は全線の供用を開始した〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「名古屋高速道路」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nagoya Expressway 」があります。 スポンサード リンク
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