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尾去沢鉱山(おさりざわこうざん)とは、秋田県鹿角市にあった鉱山である。銅や金が採掘された。708年(和銅元年)に銅山が発見されたとの伝説が残されており、1978年(昭和53年)に閉山した。跡地はテーマパーク・史跡 尾去沢鉱山として開業している。 ==概要== 尾去沢鉱山は、鉱物が溶け込んだ熱水が岩盤の割れ目に染み入り、地表近くで冷え固まった鉱脈型鉱床の典型である。新生代新第三紀中新世のグリーンタフ、珪質頁岩に、火山岩である安山岩、流紋岩、デイサイトが貫入している。 鉱脈は500条あり、平均走行延長300m、傾斜延長300m、脈幅0.7m、銅の品位は2.4%であった〔『新版地学事典』1996年、平凡社、175ページ、ISBN 4-582-11506-3〕〔『角川日本地名大辞典 5秋田県』1978年、角川書店、177ページ、ISBN 4-04-001050-7 では470条〕。坑道を用いる坑内掘りによって採掘が進められ、南北3km、東西2kmの山中に、明治以降だけで700km、江戸以前を含めれば800kmの坑道〔秋田県「バーチャル未来科学館」尾去沢鉱山の歴史と仕事:上級 2008年6月16日閲覧〕が、シュリンケージ採鉱法により鉱脈に沿って縦横に掘られた。銅のほか、金、銀、鉛、亜鉛が産出された。1889年(明治22年)に岩崎家に経営が移り三菱財閥が開発を行うようになってから閉山までの産出量は、銅30万t、金4.4t、銀155tと推定されている〔秋田県「バーチャル未来科学館」尾去沢鉱山の歴史と仕事:中級 2008年6月16日閲覧〕。 1978年(昭和53年)に閉山したが、跡地には選鉱場、シックナー(thickener、濁水から固体を凝集沈殿させる非濾過型の分離装置)、大煙突等が残されている。これらの近代鉱山施設の遺構は土木学会選奨土木遺産や〔2005年認定。〕、近代化産業遺産に〔2007年11月認定。近代化産業遺産群3「東北鉱山」の構成遺産として。〕選ばれている。また、一部は、坑内や鉱山施設の見学や砂金取り体験のできるテーマパーク史跡 尾去沢鉱山となっている。2007年には日本の地質百選に選定された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「尾去沢鉱山」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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