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尾張国(おわりのくに/をはりのくに)は、かつて日本の地方行政区分だった令制国の一つ。東海道に属する。 == 「尾張」の名称と由来 == 7世紀後半の木簡では尾張国と尾治国の二つの表記が見られる〔舘野和己「『古事記』と木簡に見える国名表記の対比」、『古代学』4号、2012年、19頁。〕。平安時代に作られた『先代旧事本紀』天孫本紀の尾張氏の系譜にも「尾治」とある。大宝4年(704年)に国印が鋳造されたときに尾張と定められたと推定される〔鎌田元一「律令制国名表記の成立」、『律令公民制の研究』、塙書房、2001年。〕。 『倭訓栞』には「尾張の國は、南智多郡のかた、尾の張出たるが如し、一説に小墾の義也」、 『古事記傳』には「尾張國、名義未思得ず」などと諸説があり、はっきりしない。 また「尾張」の発音が「''終わり''」と重なる点からもわかるように、ヤマト王権の勢力圏の「端・東端」と見なされていた。この「尾張」に類する地名には「熊野」があるが、こちらも発音が「''隈の''」(奥まった所)に通じている。 なお、古代の東海道は伊勢国から海路(伊勢湾)経由で三河国に伸びていたとする説もあり、初期の尾張国は東山道に属しており、後に交通の変化で東海道に属するようになったとする説もある〔田中卓「尾張国はもと東山道か」『田中卓著作集6』(国書刊行会、1986年/原論文:1980年)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「尾張国」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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