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山口城(やまぐちじょう)は、周防国の山口(現在の山口県山口市滝町)にあった日本の城跡である。山口屋形・山口政庁・山口政事堂などとも呼ばれていた〔山口城とは - コトバンク〕〔旧山口藩庁門 - 山口県の文化財(山口県教育庁社会教育・文化財課)〕。表門(旧山口藩庁門)など一部が現存する。 == 概要 == 大内氏が築城した高嶺城(こうのみねじょう)跡のある山口の一露山麓に、長州藩(毛利氏)の13代毛利敬親の居城として築かれた城。 慶長5年(1600年)以降、萩城が周防・長門国36万石を所領した毛利氏の居城であったが、幕末の変動に伴う有事に備えて、下関や瀬戸内海側への指揮がしやすい拠点として、山口に築城された〔『戦乱中国の覇者 毛利の城と戦略』成美堂出版 1997年〕。なお、かつて関ヶ原の戦いに敗れて広島城を失った毛利氏が、防長移封後の新たな居城建設候補地のひとつとして、山口(高嶺城)を挙げている(江戸幕府が萩への築城を指示したのは、要衝の地である山口ではなく僻地である萩に押し込めたと一般的に言われているが、外国艦隊との戦いに備えて山口への移転を行った山口移鎮の経緯から、山口城の築城は長年の毛利氏の悲願という見解は成り立たないともされる〔目で見る 毛利家あれこれ 〜毛利博物館収蔵資料と歴史ばなし〜第258回 - 毛利博物館館長代理 柴原直樹(ほっぷ 2015年9月4日号 - 地域情報新聞社)〕)。 天守の無い平城であったが〔、高嶺城を詰城としている。現存する絵図によると、大砲を備えた西洋式城郭(八角の稜堡式城郭)の特徴があったとされる。また、周囲には水堀と腰巻型の石垣を築き、萩城御殿を解体移築した御殿が建てられていた〔平井聖監修『城 6 中国』毎日新聞社 1996年〕(萩城の御殿や禁門の変後に没収された江戸桜田藩邸を解体したものが移築されており、幕府には「屋形の移設」として申請されている〔是日又山口に造築すべき建築工事の次序は五口の番所を第1にし、然る後霊社政事堂公館公族諸邸学校役員官舎の順と定め、其の用材は萩城内其他及び桜田邸にて解除せるものを運送せしめんとせり。かく工事に古材を用ひんとせるは国内山林の濫伐流廃を防がんが為なり」「両公伝史料」(山口県文書館蔵)〕)。性質としては居館であるが、広義の城郭としては毛利氏が築いた最後の城となる〔。 長州藩内では山口屋形(やまぐちやかた)、藩外からは山口城と呼ばれた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「山口城」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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