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山岳帽()とは、オーストリア=ハンガリー帝国で軍用の戦闘帽として考案された帽子である〔Laurent Mirouze: ''Infanteristen des Zweiten Weltkriegs'', Verlag Karl-Heinz Dissberger, Düsseldorf, ISBN 3-924753-27-X, S. 48〕。ドイツ語ではスキー帽()、灰色帽()などとも呼ばれる。現在まで様々な国で軍隊を始めとする諸機関に広く使用されている。 == 概要 == あらゆる天候で着用しうる帽子として設計されており、元々はフェルトや毛織物の布地から作られていた。その後、撥水性を高めたり汚れを防いだりするためにテント布(Zeltstoff)、太綾布(Drillich)、モールスキン、ゴム引布などを用いたものも作られた。三日月形をしたひさしは芯などで補強されていることが多い。天井部分は丸く裁断されており、おおむね平坦である。耳や首を保護する折畳式の覆いを備えるのも特徴である。これを大きくして防寒性を高めたものも多く、例えばフィンランド軍が採用したM36野戦帽(Kenttälakki M36)では、広げた覆いの裾を外套に押し込み首元まで保護することができた。また、強風時などには覆いを押し下げてあご紐の代わりにすることもあった。畳んだ覆いは帽の前面で止められている。固定には金属ないしプラスチック製のボタンが用いられることが多いが、特に民間の商品では取り外ししやすいピンなどが用いられることもある。現在では覆いが簡略化され、実際には広がらない装飾になっているものや、そもそも設けられていないものもある。 第二次世界大戦中、ドイツ国防軍は山岳帽のデザインを取り入れた戦闘帽を多数考案した。これらは生産性を高めるために材料や裁断方法が改められていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「山岳帽」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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