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「山月記」(さんげつき)は、中島敦の短編小説。1942年、『文学界』に「古譚」の名で「文字禍」と共に発表された。唐の時代に書かれた「人虎」として知られる中国の変身譚(清朝の説話集『唐人説薈』中の「人虎伝」などに収められている)を元にしている。高校2年生向けの文部科学省認定教科書『国語』に頻出。 == 解説 == 原作と比較すると、李徴(りちょう)の虎への変身の理由が大きく変えられているのが特徴。原作では、李徴は寡との逢瀬を妨げられたのが原因でその一家を焼き殺した報いで変身したのに対し、「山月記」では「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」という性情が原因だと書かれ、より深みのある内容になっている。しかし、人間が虎に変わるという素材を生かしきれず、道徳的な教訓に流されている、との批判もある(妖怪の事典 新評社 1979年)。また、虎へ変身した理由を語る李徴の語りが自己劇化による語りであるとする見解もありその場合、虎へと変身した原因は「わからない」というのが正しいとされる。 「山月記」の題名の由来については、虎に変わった李徴が詠む詩の中の一節に「此夕渓山対明月」とあり、そこから取ったのであろうと言われる。また、作中で描写される月は李徴の人間としての意識の象徴とも考えられる。 野村萬斎によって演劇化されている。 高等学校の現代文の教科書の人気教材である。一例として、桐原書店『探求 現代文[改訂版]』〔桐原書店発行 高等学校教科書のご案内 〕に収録されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「山月記」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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