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山根 貞男(やまね さだお、1939年 - )は、大阪府出身の映画評論家、漫画評論家、翻訳家。かつては菊池浅次郎名義をペンネームとして使用していた。なお「菊池浅次郎」は、映画『明治侠客伝・三代目襲名』の鶴田浩二の役名に由来。 == 経歴 == 大阪外国語大学フランス語科卒業。書評紙『日本読書新聞』や書籍の編集者を経て、1969年から1971年まで波多野哲朗、手島修三とともに映画批評誌『シネマ』(誌名は『シネマ69』『シネマ70』『シネマ71』と変遷)の編集・発行に携わる。なお、フランス留学から帰国したばかりの蓮實重彦も、同誌で映画批評をスタートしている。 1967年には、石子順造、梶井純、権藤晋と、日本初の漫画評論同人誌「漫画主義」を創刊。つげ義春の作品などを論じた。 1972年に同人誌『加藤泰研究』(北冬書房)に評論を発表。以降、漫画評論と映画評論を並行して行うが、次第に映画評論にスタンスを移し、主に日本映画を中心に論じる映画評論家となる。「娯楽映画」として、従来は批評の対象にならなかった過去の映画作家をとらえなおす評論が多い。山田宏一や蓮實重彦との共同執筆もある。 また、編集を担当した本や、映画関係者へのインタビュー・聞き書き・対談の仕事も多数ある。マキノ雅弘の有名な自伝『映画渡世』も、マキノの著書となっていてクレジットされていないが、山田宏一と山根による聞き書きである。 蓮實重彦とともに海外の映画祭で加藤泰、鈴木清順、成瀬巳喜男の特集に関わるなど、国内外の映画祭の特集企画立案や、フィルム発掘にも取り組んでいる。 1986年から「キネマ旬報」誌上での日本映画時評を、現在も継続して連載中。映画の魅力を測る基軸に“活劇”であるか否かを据え、鈴木清順、岡本喜八、森崎東、深作欣二、澤井信一郎、北野武、相米慎二、黒沢清、佐藤真、阪本順治、石井輝男らの作品を高く評価してきた。 一方、黒澤明、市川崑、山田洋次、熊井啓、篠田正浩、大林宣彦、降旗康男、伊丹十三、岩井俊二、佐藤忠男、白井佳夫などは、批判対象となっている。 2001年から2008年3月で定年退職となるまで、東海大学文学部文芸創作科の特任教授として映画史・映画論を担当していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「山根貞男」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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