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山野 一(やまの はじめ、1961年4月2日 - )は、日本の漫画家である。福岡県小倉市出身。立教大学文学部卒。本名は橋口 保夫(はしぐち やすお)。 1983年に『月刊漫画ガロ』でデビュー。貧困や障害者、差別、電波などを題材にした反社会的な作風を得意とする漫画家で「ガロ系」と呼ばれる日本のオルタナティヴ・コミック作家のなかでも、人間の業や現実の不条理・混沌・因果・宿命を真正面から描いた、極北に位置する最も過激な作風の特殊漫画家であった。 前妻は同じく漫画家のねこぢる〔ねこぢる 『ねこぢるせんべい』 集英社、1998年、137頁、「夫・漫画家 山野一」による「あとがき」〕。彼女の生前は共同創作者の役割を務め、彼女の死後は「ねこぢるy」のペンネームでその作品を受け継いだ。 == 概要 == 『月刊漫画ガロ』1983年12月号掲載の「ハピネス イン ビニール」で漫画家デビュー。初期はひさうちみちお的な描線でブラックユーモアやSFの入り混じったシュールな作品や精神や知覚をテーマにした作品を描いたが、時代がバブルに差し掛かろうとする1985年に連載を始めた長編『四丁目の夕日』によって24歳の時に鬼畜系特殊漫画家の地位を確立する。同連載が終了したのち、主な活動の場を『ガロ』からエロ本に移し、主に荒廃した生活環境で「とことん抑圧」〔される人々を主人公にした不道徳な作品を描く様になる。 1980年代から1990年代にかけて『夢の島で逢いましょう』『四丁目の夕日』『貧困魔境伝ヒヤパカ』『混沌大陸パンゲア』『どぶさらい劇場』(すべて青林堂刊)など異色単行本を次々に発刊。その描写は極めて凄惨・過激で、貧困・差別・電波・不条理・畸形・障害者・変態・廃人・虐待・監禁・強姦・ドラッグ・スカトロ・カニバリズム・近親相姦・精神世界・新興宗教まで、ありとあらゆるタブーを題材とした徹底して救いのないストーリーに滑稽さの入り混じる入念な表現で底辺社会の無間地獄を描き続けた。 1990年からは妻であったねこぢるの共作者兼プロデューサー的な役割を務め、ねこぢると共に『ねこぢるうどん』『ねこ神さま』『ぢるぢる旅行記』などにまとめられた異色作品群を手掛け“ねこぢるムーブメント”を作り出した。1998年の末〔からは、故・ねこぢるを継承した「ねこぢるy」の名義でも活動している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「山野一」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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