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岡山駅突き落とし事件(おかやまえきつきおとしじけん)とは2008年3月25日に西日本旅客鉄道(JR西日本)岡山駅で発生した殺人事件。 == 概要 == 2008年3月25日、岡山県岡山市(現在の岡山市北区)のJR西日本・岡山駅のホームで大阪府に住む19歳少年が、帰宅途中の岡山県職員の38歳男性を線路に突き落とした。38歳男性は電車にはねられ、翌3月26日に死亡した。事件直後に鉄道警察隊が駆けつけた時に、少年が犯行を認めたため、逮捕された。また、JR西日本は、発生直後から当駅を通る列車の運転を見合わせた。 少年は事件当日朝に家出していたため、両親が同日夜に大阪府警察四條畷警察署に家出人捜索願を出していた。また、少年は、「ホーム下に人を落とせば、電車にはねられて死ぬ。人を殺せば刑務所に行ける。誰でもよかった」と供述した。また刃渡り約12センチの果物ナイフを所持していた。 少年は大阪府池田市内の高校に進学。高校時代の少年は成績優秀で、学校推薦で国立大学進学を希望していたが、家庭が学費を払えないことから進学を断念せざるを得なかった。家庭は阪神・淡路大震災で家を失っていた罹災者であり、父は大工であったが不況で大工の仕事が減り、約6年前に派遣社員になった。しかし、15歳上の少年の兄は私立大を卒業しており、少年は進学をあきらめきれず、高校卒業後に自力でお金をためようとしたが勉強時間を確保できるようなバイトが見つからなかった〔『生きられる孤独』(芹沢俊介、須永和宏)東京シューレ出版,2010〕。 少年の家族環境は、実父とは親子というよりも友達のような人間関係だったが、実父からの「好きなところに行って鍛えろ」と突き放すような一言が、少年を「殺人しかない」と追い込む絶望的な心境に追い詰めた。 事件後に謝罪会見にのぞんだ加害者の父親がジーパン姿に運動靴であったことでこの点について非難する声もあった〔『愛と痛み』(辺見庸)毎日新聞社 2008年〕。少年が県警の調べに「経済的な理由で大学進学をあきらめたことが家出の原因の一つ」と供述している事に、少年の父は「奨学金を探すなど親としてもっと手を尽くしてやればよかった」と後悔の念を語った。 岡山地方検察庁による簡易精神鑑定では広汎性発達障害と診断された〔JR岡山駅突き落とし殺人の少年 アスペルガー症候群と診断 教育情報ポータルサイト 2008年4月24日閲覧〕。 2009年6月17日、岡山地方裁判所は、少年に対して懲役5年以上10年以下の不定期刑を言い渡した。現在は佐賀少年刑務所にて服役中。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「岡山駅突き落とし事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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