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岡崎 久彦(おかざき ひさひこ、1930年4月8日 - 2014年10月26日)は、日本の元外交官、評論家。サウジアラビアとタイ王国で特命全権大使を歴任し、また外務省で情報調査局長を務めた元外交官である。祖父の岡崎邦輔は、陸奥宗光の従弟にあたる。 == 人物 == 関東州・大連生まれ。府立高等学校を経て、東京大学法学部在学中に外交官試験に合格し、外務省へ入省。八木秀次によれば、岡崎は卒業証書は小学校のものしか持っておらず、その後は大学まですべて「飛び級」だったという〔 -第9回議事録 教育再生実行会議平成25年6月6日 〕。岡崎邦輔は祖父。 外務省ではケンブリッジ大学での英語研修を皮切りに、在外で在フィリピン大使館、在フランス大使館、在米国大使館、在韓国大使館に駐在し、本省では国際連合局に勤務する。課長就任後は、調査企画部の分析課長、調査課長、調査室長、さらに調査企画部長、情報調査局長と、情報部門の幹部を歴任する。駐タイ大使を経て1992年に退官。外交評論家として活動する。 外務省在職中から執筆活動を行い、外務省の論客として知られた。1977年、『隣の国で考えたこと』(ペンネーム:長坂覚〔岡崎研究所 〕)で日本エッセイストクラブ賞受賞。 1981年、『国家と情報』でサントリー学芸賞を受賞。第11回正論大賞受賞。“アングロサクソンとの協調こそが日本の国益とアジアの平和につながる”と一貫して主張。また、自ら本を出すなど気功に傾倒していた。 イラク戦争では、開戦前の2003年2月19日に採択した日本国際フォーラムの「イラク問題について米国の立場と行動を支持する声明」に名を連ねていた。3月19日の開戦後、米国をいち早く支持した小泉首相を絶賛し、「日本が唯一指針とすべき事は、評論家的な善悪是非の論ではなく、日本の国家と国民の安全と繁栄である。」と主張した〔『産經新聞』2003年3月25日「正論」欄〕。また、著書の中で「極東軍事裁判以来、歴史を論じる時には歴史的事件の当事者の善悪、責任を論じるのが習慣のようになっているが、そんなことばかりしていると是非の論争にこだわって歴史の真実を見失ってしまう恐れがある。歴史は流れであり、その流れの中で戦争も平和も起こる」と述べている〔『重光・東郷とその時代』PHP文庫、213ページ〕。 安保騒動後に全日本学生自治会総連合(全学連)で反対運動をしていた人間と話した際「お前たちのような教育のある人間がどうしてああいうことをするんだ。大学に行っているインテリがどうして安保反対など言うんだ」と聞いて「あの時の雰囲気がわからない人に話してもわかりませんよ」と返され「雰囲気とは何だ。お前インテリだろう。雰囲気だけで動くのか」と問い詰めたことがあるという〔阿川尚之との対談「対論・日本とアメリカ」廣済堂出版、2002年、P245)〕。 新しい歴史教科書をつくる会賛同者(のち日本教育再生機構顧問)、日本李登輝友の会副会長、歴史事実普及協会会員を務める等の政治運動でも知られた。 「何十年の経験を誇るプロでも、一年間情勢の変化から目をそらしていると、その一年情勢をフォローしてきた駆け出しの現場の人間より判断が劣ることがある。」〔『重光・東郷とその時代』(PHP研究所)単行本、176ページ〕とする一方で、米英などのイラク戦争を支持した東大教授の田中明彦、北岡伸一の発言を受けて、「昔は重大な国際的国内的政治問題が起こると、新聞は社会面に東大の政治学の教授の意見を掲載し、国民は「ああ、そういうことなのか」と啓発されたものである。その後、東大法学部は長い間左傾して権威を失墜して、誰もその発言を顧みなくなっていたが、そういう時代も終わっている。本来なら、この二教授の発言でこの論争は決着している」〔米のイラク攻撃支持 勇気ある小泉発言 読売新聞『地球を読む』2003年3月30日付け〕とも述べている。 2012年秋の叙勲で瑞宝重光章受章〔読売新聞 2012年11月3日朝刊(東京版)26面 - 叙勲者名簿参照〕。 核拡散防止条約調印後の1969年2月に、外務省の課長級(当時分析課長だった本人、国際資料室の鈴木孝、調査課長村田良平)が西ドイツ外務省のエゴン・バール政策企画部長、ペア・フィッシャー参事官、クラウス・ブレヒ参事官を箱根の旅館に招いて、核保有の可能性を探る非公式会合に参加。 2014年10月26日死去〔元駐タイ大使の岡崎久彦氏が死去 産経新聞2014年10月27日閲覧〕。84歳没。なお死因は非公表。叙従三位。〔2014年11月27日官報〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「岡崎久彦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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