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岩国電気軌道(いわくにでんききどう)は、かつて山口県岩国市に存在した軌道線の運営会社である。後に電気事業も兼営した。岩国出身の藤岡市助により設立され、社長に就任した市助の指導のもとで敷設された。その後、小瀬川電気・中外電気と軌道線の経営母体は変わり、最後は山口県直営となった。広島電鉄・呉市電よりも早い開業で、中国地方においては最初となる路面電車にもなった。 岩国市街と国鉄山陽本線岩国駅との間の距離が離れていたことから敷設されたものだが、1929年(昭和4年)に国鉄岩徳線(後に岩徳東線、現・岩徳線)麻里布駅(岩国駅を一時改称) - 岩国駅(現・西岩国駅)間が開業すると、並行路線となるため補償を受け〔「山口県営軌道所属軌道ノ経営廃止ニ対スル補償ノ為公債発行ニ関スル件」『官報』1929年3月28日 (国立国会図書館デジタルコレクション)〕〔補償金額675,450円『日本国有鉄道百年史 』第7巻、172頁〕廃線となった。 現在岩国市交通局では、岩国電気軌道の電車を模したバスの「いちすけ号」を観光客向けに運行している。ルートも概ね岩国電気軌道のそれに沿っている。 == 路線データ == 廃線時 * 路線距離:新町 - 港間5.7km * 軌間:1067mm * 複線区間:なし(全線単線) * 電化区間:全線直流600V * 軌道の形態:全線専用軌道。ただし、八幡 - 岩国の間は道路に沿っていた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「岩国電気軌道」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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