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本項では青森県を流れる一級河川・岩木川の支流について概観する。 岩木川は青森県の白神山地に発し、津軽地方を縦断して十三湖で海に注いでいる。流路や呼称は時代によって変遷はあるが、現在は源流域の暗門川と大川の合流地点より下流を「岩木川」と称することになっている。主要な支流のうち、十川や平川、浅瀬石川などは八甲田山・十和田湖方面に源流をもつ。(詳細は岩木川参照。) 青森県の平成17年(2005)河川調書にしたがうと、岩木川本川(湖沼1(十三湖)を含む)のほか、一次支川22(湖沼1(田光沼)を含む)、二次支川38、三次支川29、四次支川7の合計97(湖沼2、派川1(新土橋川)を含む)の川が支流として扱われている〔。 *各表における「2.5」「5.0」は、それぞれ国土地理院地図2万5000分の1、5万分の1での掲載の有無を示す。 ==十三湖に注ぐ支流== ===十三湖=== 十三湖(じゅうさんこ)は岩木川の河口部の汽水湖である。かつては津軽平野のほぼ全域が海とつながる水域(古十三湖)だったが、縄文海進以後、徐々に陸地となり、最後に残ったのが十三湖である。「前潟」「東潟」などの異称もある。古代から中世にかけては十三湊と呼ばれる東北地方の主要港があったた。一帯は1340年(興国元年)の津波で一度は壊滅したが、安東氏や津軽氏によって再興された〔〔。海とつながる河口部を水戸口と称するが、冬の季節風で毎年閉塞してしまい、これが十三湊の近代化の妨げとなった〔〔。 十三湖には津軽山地の北部(中山山地)などから発する支流が注ぐほか、岩木川が十三湖に注ぐ際に形成する三角州による分流が何筋も形成されており、石川、三本川、西川などがこれにあたる。冬に水戸口が閉じると、岩木川から注ぎこむ水によって十三湖の水位があがって氾濫し、周辺の発展を阻害してきた。このため排水路としていくつもの人工河川が築かれており、その一つが馬鹿川である。これはもともと十三湖への排水路として築かれたものだが、十三湖が増水するとかえってこの排水路から湖水が逆流してくることから馬鹿川と呼ばれるようになったものである。これらの川は、岩木川の河道改修の結果、いずれもいまは岩木川に直接接続されてはいない。このほか干拓によって「内潟」「大沼萢」などの周辺の低湿地・湖沼地帯も水田にかわり、湖そのものの水域も狭まっている〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「岩木川の支流の一覧」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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