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岩波新書(いわなみしんしょ)は、1938年(昭和13年)11月20日に岩波書店が創刊した新書〔赤版として。創刊の辞は、「岩波新書創刊50年、新版の発足に際して」(1998年1月)に「道義の精神に則らない日本の行動を深慮し、権勢に媚び偏狭に傾く風潮と他を排撃する驕慢な思想を戒め、批判的精神と良心的行動に拠る文化日本の躍進を求めての出発である」と引用されている。〕シリーズである。古典を中心とした岩波文庫に対し、書き下ろし作品による一般啓蒙書を廉価で提供することを目的に創刊され、新書と呼ばれる出版形態の創始となった。 第二次世界大戦後、いわゆる新書という出版形態が定着するに伴い、1962年(昭和37年)に創刊された中公新書、1964年(昭和39年)に創刊された講談社現代新書とともに教養新書御三家〔必死の1年 - 新書・今月の編集長便り 新潮社〕や新書の御三家〔新潮新書創刊三周年によせて 松田哲夫、「波」2006年5月号、新潮社〕とも称された。海外で岩波新書に対比されるのは、フランスのクセジュ文庫、イギリスのペンギンブックス、ドイツのローヴォルト百科全書がある。広く時代が必要としている啓蒙をコンパクトなサイズと適任の実力執筆者が提供することにより、岩波文庫と並ぶ岩波書店の公共的資産となっている。 サイズは縦173mm、横105mmである。縦・横の長さの比率は(1:1.6476)であり、黄金比(1:1.6180)に近い値になっている。 == 概要 == 創刊の作業は、当時の編集部の吉野源三郎が担当し、吉野が目にしたイギリスのペーパーバックであるペンギン・ブックスを参考に判型が決められた。装幀は吉野の依頼を受け、美学者・美術史学者である児島喜久雄が担当。2006年(平成18年)まで長く用いられた表紙のランプや、扉部分の四隅で風を吹きかけあうギリシャ神話の風神を描いた。また創刊当初の表紙の色を赤一色にしたのは岩波茂雄の指示による。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「岩波新書」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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