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天念寺(てんねんじ)は、大分県豊後高田市にある天台宗の寺院。山号は長岩屋山。本尊は釈迦如来と薬師如来〔本尊名については「聖観音」とする資料もあるが、ここでは『全国寺院名鑑 中国・四国・九州・海外』(史学センター、1969)、p.220に従う。〕。九州西国三十三箇所第五番札所、国東六郷満山霊場第九番札所。 == 概要 == 六郷満山の中山本寺で、寺伝によれば養老2年(718年)に仁聞により創建されたという。 毎年旧正月の旧暦1月7日の夜に行われる修正鬼会(国の重要無形民俗文化財)で知られる。修正鬼会の様子は、近隣に設けられた「鬼会の里」で、ビデオで見ることができる。 寺の前を流れる長岩屋川の川中の巨岩には、「川中不動」(かわなかふどう)の通称で知られる磨崖仏がある。高さ3.23mの不動明王と二童子(制多迦童子、矜羯羅童子)の像で、室町時代に、氾濫を繰り返す川の水害防除の願のために造られたと伝えられている。 また、堂宇の後背には奇岩、巨岩がそびえており、天念寺岩峰、または、耶馬渓になぞらえて天念寺耶馬と呼ばれる。 この寺には、国の重要文化財である阿弥陀如来立像が伝わっている。高さ198cmの檜の一木造の仏像で、平安時代後期の作とされる。素朴で穏和な表情や簡略化された衣文が特徴で、地元の仏師の手になると考えられている。この仏像は、他の5躯の仏像とともに明治39年(1906年)に旧国宝に指定されていたが、昭和16年(1941年)に大水害で損壊した本堂の再建資金を得るために、昭和36年(1961年)に埼玉県の寺院に売却された。しかし、平成9年(1997年)に大分県などによって買い戻され、平成15年(2003年)に約40年ぶりに天然寺近くに開設された天念寺伝統文化伝習施設「鬼会の里」に里帰りを果たしたものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天念寺」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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