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巡回多元環 : ミニ英和和英辞書
巡回多元環[じゅんかいたげんかん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

巡回 : [じゅんかい]
  1. (n,vs) going around 2. patrol 3. round 4. tour 
: [かい]
 【名詞】 1. counter for occurrences 
: [た]
  1. (n,pref) multi- 
多元 : [たげん]
 (n) pluralistic
: [げん, もと, がん]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 4. (2) former 
: [わ, かん]
 【名詞】 1. circle 2. ring 3. link 4. wheel 5. hoop 6. loop

巡回多元環 : ウィキペディア日本語版
巡回多元環[じゅんかいたげんかん]
数学、とくに代数学代数的整数論において、巡回多元環(じゅんかいたげんかん、cyclic algebra)とは、の巡回拡大から構成される中心的単純 (central simple algebra) の一種で、四元数環の一般化。
==定義==
''L''/''K'' を体の ''n'' 次巡回拡大とし、そのガロア群 Gal(''L''/''K'') の生成元を σ とする。このとき、β ∈ ''K''×(''K''× は ''K'' の乗法群), ''L''/''K'', σ によって定まる ''K'' 上の巡回多元環 ''A'' とは次のようなものである:
* ''A'' は ''n'' 個の文字 を基底とする ''L'' 上の ''n'' 次元ベクトル空間(ただし、1''A'' = ''j''0, ''j'' = ''j''1 と見なす)。あるいは同じことだが、''j''''k'' の生成する ''L'' 上の 1 次元ベクトル空間 ''Lj''''k'' (0 ≤ ''k'' < ''n'') の直和
 *A = L \oplus Lj \oplus Lj^2 \oplus \cdots \oplus Lj^
* 文字 ''j'' は指数法則 ''j''''k'' · ''j''''l'' = ''j''''k''+''l'' と ''j''''n'' = β に従う。
* ''x'' ∈ ''L'' ならば ''j''''k'' · ''x'' = σ''k''(''x'') · ''j''''k'' (0 ≤ ''k'' < ''n'') を満たす。ただし、σ''k'' は σ の ''k'' 回合成写像。
''A'' の一般の元 ''x'', ''y'' の積は
とおくと
となる。特に、σ は ''K'' の元を動かさない ''L'' の自己同型であるから、''c'' ∈ ''K'' に対して ''j''''k''''c'' = ''cj''''k'' (0 ≤ ''k'' < ''n'') となり、逆にこのような ''c'' は ''K'' の元に限るから、''A'' の中心が ''K'' であることがわかる。
''K'' の単元 β、巡回拡大 ''L''/''K''、ガロア群の生成元 σ から構成される巡回多元環を、巡回多元環 (β, ''L''/''K'', σ) などと表すこともある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「巡回多元環」の詳細全文を読む




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