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工藤 一良（くどう かずよし、1961年2月27日〔 - ）は、青森県出身の陸上競技、マラソン選手。青森県立名久井農業高等学校卒業。1980年代から1990年代にかけて選手として活動した。 == 経歴 == 名久井農業高校時代は、全国高等学校駅伝競走大会に出場。1区を担当し、高校2年時の第28回大会（1977年）は区間13位〔第28回男子大会記録 全国高等学校駅伝競走大会内HP〕、そして高校3年時の第29回大会（1978年）で区間賞〔第29回男子大会記録 全国高等学校駅伝競走大会内HP。尚、谷口浩美（宮崎県立小林高等学校）と同タイム（30分34秒）だった。〕を獲得した。 高校卒業後は白水昭興監督に見初められ〔選考、廃部の非運乗り越え／初の五輪代表送る白水監督 東奥日報、2004年6月3日記事。〕、名門だったリッカー陸上部に入部。駅伝の他にトラック競技でも活躍。特に十和田八幡平駅伝競走全国大会に相性が良く、第32回大会（1979年）では1区3位〔第32回十和田八幡平駅伝競走全国大会記録表 〕、第36回大会（1983年）では3区区間賞〔第36回十和田八幡平駅伝競走全国大会記録表 〕の好記録を残し、リッカーの優勝に貢献した（リッカー陸上部は1984年に休部したので、第36回大会の優勝は有終の美を飾る物だった）。リッカー陸上部休部後は白水の誘いで、日産自動車陸上競技部に移籍し、第37回十和田八幡平駅伝競走全国大会（1984年）でも5区〈最終区〉区間賞の快走を見せ、日産の優勝に貢献した。また、東日本実業団陸上競技選手権大会5000m走では1981年に14分15秒1のタイムを記録し、今なお大会記録となっている〔。全日本実業団対抗駅伝競走大会（ニューイヤー駅伝）にも出場歴があり、リッカー時代は第24回大会（1979年）～第26回大会（1981年）と3年連続3位、日産時代は第29回大会（1984年）よりずっと3位以内に入り、第33回大会（1989年）にはチームを悲願の優勝に導くなど長年に渡って活躍した。 マラソンは、21歳の時の第37回毎日マラソン（1982年）が初めてだった〔大会の歴史（第37回大会） びわ湖毎日マラソン公式サイト内HP。〕。同大会でいきなり2位に入り、俄然注目を集めた（優勝は水久保美千男〈新日鐵八幡〉）〔。その後低迷が続いたが、1986年の福岡国際マラソンで4位に入り復活した。翌1987年12月6日の福岡国際マラソンにも出場する。日本陸上競技連盟は、この大会を「ソウルオリンピックマラソンへの一発選考大会」と位置付けていた〔福岡国際マラソン プレーバック 第41回（1987） 福岡国際マラソン公式サイト内HP。〕〔陸連の方針は、選考レースは福岡国際・東京国際・びわこ毎日の3つが対象だが、陸連の強化指定選手は福岡国際に出場するものとする、という内容であり、候補として名の挙がるトップランナー（強化指定選手）の出場を義務づけたことから、事実上の「一発選考」とみなされていた。〕。この大会でも安定した走りを見せて、中山竹通、新宅雅也に次ぐ日本人3位の総合4位、2時間11分36秒のタイムでフィニッシュした。だが、日本陸連は中山、新宅をソウルオリンピック代表に内定させたものの、工藤については経験不足を理由に保留とした（他の選考レースである東京国際マラソン、びわ湖毎日マラソンの結果を見て内定者を決めるとした）〔。結局、1988年3月13日に開催された、第43回びわ湖毎日マラソンで優勝した瀬古利彦（福岡国際を負傷のため欠場した）を最後の3人目の代表に選出〔大会の歴史（第43回大会） びわ湖毎日マラソン公式サイト内HP。優勝タイムは福岡国際の工藤を下回る2時間12分41秒であった。〕〔し、工藤は補欠に回ることになり、オリンピック出場を逃した。一連の経緯については国内で日本陸連に対する批判もなされた。瀬古はオリンピック本番で9位と入賞を逃した。日本陸連は次のバルセロナオリンピックの代表選考以降、事実上一発選考とみなされる代表決定を一切していない。補欠決定直後の4月17日に行われたロンドンマラソンでは2時間10分59秒の自己最高記録を出し、3位に入った〔。その後、あさひ銀行（現在のりそな銀行、埼玉りそな銀行）陸上部に移籍し、1993年の上尾シティマラソンを最後に現役引退した〔。 引退後は指導者の道を進み、日産自動車やしまむらのコーチ（教え子に大島めぐみがいる）を歴任。2008年には日清食品グループ陸上競技部コーチ〔日清食品コーチに工藤一良氏就任 駅伝記～駅伝を語るブログ～、2008年4月27日記事。〕となり、かつての恩師・白水監督と再会を果たした。2010年、2012年のニューイヤー駅伝優勝に貢献し、2013年6月より愛知製鋼陸上競技部のコーチを務めている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「工藤一良」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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