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市川房枝 : ミニ英和和英辞書
市川房枝[いちかわ ふさえ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [し]
  1. (n-suf) city 
: [かわ]
 【名詞】 1. river 2. stream 
: [ぼう, ふさ]
 【名詞】 1. tuft 

市川房枝 : ウィキペディア日本語版
市川房枝[いちかわ ふさえ]

市川 房枝(いちかわ ふさえ、1893年明治26年)5月15日 - 1981年昭和56年)2月11日)は、日本の婦人運動家、政治家(元参議院議員)。
愛知県中島郡明地村(後の朝日村尾西市。現在は一宮市)生まれ。戦前戦後にわたって、日本の婦人参政権運動(婦人運動)を主導した。1981年(昭和56年)2月尾西市(現在の一宮市)の名誉市民となる。1981年(昭和56年)参議院永年在職議員表彰を受ける。
==経歴==

===戦前===
愛知県中島郡明地村に農家の3女として生まれた。父の藤九郎は、1848年嘉永元年)生まれで、一時商売をしていたが、基本的に農夫として一生を過ごした。母のたつは、1859年安政6年)生まれで藤九郎の隣村の農家に生まれた女性である。母は19歳の時に11歳年上の藤九郎と結婚した。〔ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉市川房枝20頁〕父親は自分の生業農業に否定的で「自分は学問をしないから百姓をしているのだ。百姓は馬鹿がする仕事なので子供たちには一生懸命働いて学校に行かせてやる」として教育熱心の父親は、長男を小学校の教師から東京の政治学校の学生、米国の大学の留学生に育てて、長女は奈良県の女子師範学校生にして、房枝の妹は名古屋市の淑徳女学校に進学させて、その後渡米して、妹はアメリカの日系人と結婚している。〔ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉市川房枝21頁〕愛知県女子師範学校(現在の愛知教育大学の前身)在学中に、良妻賢母教育に反対して同級生と授業ボイコットを実施し、後の婦人運動家としての活動を予感させた〔祖母が市川の友人であった劇作家永井愛の手によって、「見よ、飛行機の高く飛べるを」の題名にて1997年(平成9年)に劇化されている。〕。
卒業後は愛知県内の訓導として勤務したが病気のため退職。1917年大正7年)名古屋新聞(現在の中日新聞)の記者となった。1919年(大正8年)に平塚らいてうらと日本初の婦人団体新婦人協会を設立。女性の集会結社の自由を禁止していた治安警察法第五条の改正を求める運動を展開。1924年(大正13年)「婦人参政権獲得期成同盟会」を結成。男子普通選挙が成立した1925年(大正14年)には同盟会を「婦選獲得同盟」と改称し、政府・議会に婦人参政権を求める運動を続けた。1924年(大正13年)には国際労働機関(ILO)の職員となり、女性の深夜労働などの実態調査を行った(1927年昭和2年)辞職)。
1930年(昭和5年)に「第1回婦選大会」を開催。同年に婦人参政権(公民権)付与の法案が衆議院で可決されるが、貴族院の反対で実現に至らなかった。他に汚職反対・母子保護・生活防衛などを目的とした様々な運動に関わった。
市川は国策(戦争遂行)への協力姿勢をみせることで、婦人の政治的権利獲得を目指す方針をとり評論活動を行った。1940年(昭和15年)に婦選獲得同盟を解消し「婦人時局研究会」へ統合。1942年(昭和17年)に婦人団体が大日本婦人会へ統合。大政翼賛会を中心とした翼賛体制に組み込まれ、市川は大日本言論報国会理事に就任〔大日本言論報国会は、1942年(昭和17年)に内閣情報局の指導により結成。日本文学報国会(同年に同じく内閣情報局の指導のもと設立)が数多くの文学者を網羅的に参加させたのに対し、この大日本言論報国会は戦争に協力的と見られる評論家ばかりを情報局職員立会いのもとで会員に選んだ。林茂「日本の歴史25 太平洋戦争」中央公論新社、1974年、352~353ページ。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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