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『希望の国』(きぼうのくに)は、2012年10月20日に公開された日本映画。 == あらすじ == 2011年、日本の長島県(架空の県)の東方沖で起こった大地震により、原子力発電所が事故を起こし、原発から半径20km圏内が警戒区域に指定された。酪農家の小野泰彦一家の家は区域から外れたが、道路を隔てた鈴木家は強制的に避難させられる。かつての東日本大震災における原発事故時の政府の不誠実な対応を思い出した泰彦は息子夫婦に用意していたガイガーカウンターや反原発の本を持たせて退避させる。いずみは妊娠4カ月とオメデタが分かるのだが、セシウムが出ていると病院で妊婦に教えられ、防護服を着始める。テレビでは「放射能を心配するより、どーんと構えましょう」などと放送している。鈴木家の息子ミツルは恋人ヨーコの家族が津波に流されて行方不明となり、被災地に探しに行くと、小さい頃聴いていたビートルズのシングルレコードを探している子供を見つける。大股で歩くと「おこがましいよ、これからの日本人は一歩一歩と歩くんだよ」というが、気づいた時にはいなくなっていた。泰彦は「杭が打たれている、杭から逃げるのだ」と洋一に諭す。いずみの恐怖症は徐々にひどくなってきて、洋一は仕事仲間から「この町に対する侮辱だ」と非難される。町民は引越す人と残る人に分裂する。 原発の状況が刻々と悪化していく中、ついに小野家を含む地域も避難区域に指定される。町役場の志村や加藤の説得も、更に志村らに頼まれてやって来た息子・洋一の説得も空しく、泰彦は頑として避難要請に応じない。痴呆を患って21歳に戻った妻・智恵子に慣れない場所での避難生活でストレスを与えたくない、また先祖代々住み続け、墓よりも大切な自分たちの樹があるこの土地以外に自分たちの行き場はないと言う。智恵子は盆踊りに行くといって行方不明になって必死に捜す。洋一は病院で「テレビがウソをついているのですか?」と問いつめると医者は「医者がウソをついているんだ」といって子供の被害のデータを見せる。 ミツルは生存が絶望視される現実を前に、ヨーコにプロポーズして「もう探すのを止めよう」といい、ヨーコもそれを受け入れる。洋一は「放射能恐怖症」の妻いずみとともにより安全な遠くの場所に行くことを決意。泰彦が連れてくるなというのにいみずが会いにきて、車のドア越しに別れの挨拶をする。 自衛隊による強制退去が迫る中、意を決した泰彦は政府から殺処分を言い渡されていた牛たちを猟銃で射殺。智恵子も殺そうとするも躊躇し、「死のうか」というと「お父ちゃんと一緒だったら死ねるよ」と答えたので心中する。二人の思い出の樹が燃え上がる。 ずいぶん遠くへ来たが、ガイガーカウンターが鳴る。「愛さえあれば何とかなる」といずみがいい、洋一と熱く抱きしめ合う。ミツルたちは一歩一歩を確かめるように踏みしめながら歩いて行く。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「希望の国」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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