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『希望格差社会』(きぼうかくさしゃかい)とは、2004年(平成16年)に筑摩書房から出版された山田昌弘の著書(ISBN 4480863605)。2007年(平成19年)には文庫化されている(ISBN 4480423087)。 サブタイトルは『「負け組」の絶望感が日本を引き裂く』で、「勝ち組」と「負け組」の格差が、着々と拡大するなかで、「努力は報われない」と感じた人々から「希望」が消滅していき、将来に希望がもてる人と、将来に絶望している人の分裂により、日本が分断されると指摘している。 筆者は当著書の中で「工業高校→技術者」「大学→大企業ホワイトカラー」といった、人生の「パイプライン」に穴が開き、学校に進学しても将来に希望が持てない社会になっていることを指摘した。実際、学校を卒業しても職がなく、フリーターやニートになる者が続出している。その原因を、筆者は「ニューエコノミー」にあるとしている。大量生産の経済から、少量多品種生産・サービス化経済に変化しているため、大量の正社員が必要なくなったのだと論じている。 山田は2006年(平成18年)、続編となる『新平等社会―「希望格差」を超えて 』(文春文庫、ISBN 4167736020)を発表している。 ==目次== #不安定化する社会の中で #リスク化する日本社会―現代のリスクの特徴 #二極化する日本社会―引き裂かれる社会 #戦後安定社会の構造―安心社会の形成と条件 #職業の不安定化―ニューエコノミーのもたらすもの #家族の不安定化―ライフコースが予測不可能となる #教育の不安定化―パイプラインの機能不全 #希望の喪失―リスクからの逃走 #いま何ができるのか、すべきなのか 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「希望格差社会」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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