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帚木三帖(ははきぎさんじょう)とは、源氏物語における第2帖帚木から第4帖夕顔までの三帖をいう。 == 概要 == この帚木三帖は、先行する桐壺巻とのつながりが不自然であり〔和辻哲郎「源氏物語について」『思想』岩波書店、大正11年12月号のち「日本精神史研究」所収〕、またこの後に続く若紫とのつながりもあまりよくない一方でこの三巻の中は比較的よくまとまっていると考えられており、しばしばひとまとまりの巻として主題や構造などが論じられる〔望月 郁子 夕顔巻(帚木三帖の一帖として)における光源氏の体験 〕。空蝉及び夕顔は帚木の並びの巻であるとされている。またこれら三帖はいずれも玉鬘系と呼ばれる巻に含まれている。古来から唱えられている「並びの巻」を成立論で示される「玉鬘系」と結びつけるときには、この帚木三帖のはじめの1帖である帚木が「並びの巻」ではないのに「玉鬘系」に入るということをどう考えるかが問題になる〔門前真一「帚木三帖における并びの巻の問題点 --大朝雄二説〔古代文学論叢 1.源氏物語研究と資料 並びの巻攷〕への疑問」京都大学文学部国語学国文学研究室編『国語国文』第39巻第11号、中央図書出版社、1970年(昭和45年)11月、pp.. 37-53。〕。そのためこの位置に輝く日の宮という現在では失われた巻が存在しており帚木はもともとはこの「輝く日の宮の巻」の並びの巻であったとする説もある〔風巻景次郎「源氏物語の成立に関する試論-下-缺巻耀く日の宮をめぐる問題」岩波書店編『文学』第20巻第5号、岩波書店、1952年(昭和27年)5月、pp.. 418-430。のち『日本文学史の研究(下)』角川書店、1961年(昭和36年)。 および『風巻景次郎全集 第4巻 源氏物語の成立』桜楓社、1969年(昭和44年)11月、pp.. 121-142。 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「帚木三帖」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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