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貴族院(きぞくいん)は、大日本帝国憲法下の日本における帝国議会の上院である。1890年(明治23年)11月29日から1947年(昭和22年)5月2日まで存在した。貴院と略称された。衆議院とは同格の関係にあったが、予算先議権は衆議院が持っていた〔『事典 昭和戦前期の日本』 37頁。〕。 非公選の皇族議員・華族議員・勅任議員によって構成され、解散はなく〔、議員の多くが終身任期であった。その一方、有識者が勅任により議員となる制度が存在していた。 == 概要 == 議院や議員の権限などについては、議院法、貴族院令(明治22年勅令第11号)〔、その他の法令に定められた。 議員の任期は原則として7年で、皇族議員、華族議員のうち公爵・侯爵議員、勅任議員のうち、勅選議員については終身議員とされた。華族議員のうち、伯爵・子爵・男爵議員はそれぞれ同爵の者による互選により選出された〔『事典 昭和戦前期の日本』 38頁。〕。 議員の歳費は議院法に定められた。それぞれ、議長7,500円、副議長4,500円、議員3,000円であった(いずれも1920年(大正9年)の法改正から1947年(昭和22年)の法廃止まで、衆議院も同額)。 1890年(明治23年)開会の第1回通常会から、1946年(昭和21年)開会の第92回通常会まで、議員総数は250名から400名程度で推移した。第92回議会停会当時の議員総数は373名であった。 貴族院は概して非政党主義を取ったため政党には厳しかった一方で政府を窮地に陥れることもあり、独自性を発揮した。戦時下においても政党が軍部に迎合していったのに対して総じて冷静であり、絶頂期の東条内閣を議会で批判したのも貴族院であった〔内藤一成『貴族院』2008年、同成社Pⅱ〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「貴族院 (日本)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 House of Peers (Japan) 」があります。 スポンサード リンク
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