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常盤平団地(ときわだいらだんち)は、千葉県松戸市常盤平にある大規模UR賃貸住宅である。最寄駅は新京成線常盤平駅および五香駅。松戸市金ヶ作地区宅地開発事業の一環として建設された。 == 概要 == 1955年に立ち上げられた日本住宅公団では、東京近郊の住宅不足を緩和するため、都内通勤者の住宅地の選定を急いでいた。そうした中、新京成線開通などで好条件が整った松戸市金ヶ作・五香地区の一部が全国主要都市周辺300万坪の宅地開発事業の対象に選ばれ、東京周辺部150万坪規模の開発実施地域として川崎市生田地区・日野市日野地区・八千代市八千代台地区などとともに団地建設が進められた〔。 住戸92戸、畑、雑木林が大半を占める51万2251坪の土地を造成し、戸数4839戸の4階建て中層公団住宅170棟とショッピングセンター・集会所・病院・小学校などの施設を有する街が建設され、公募によって団地名が常盤平(松戸市の松から連想された「常盤の松」にちなむ)に決定する。1959年から入居募集を開始し、1962年の10次募集をもって入居が完了。松戸市の人口は団地建設によって7万8937人から11万5226人となり、以後人口増加は1970年頃まで続いた。当時のパンフレットでは、ガス・電気・下水や文化施設の完備、都心へ50分という地の利をアピールしている。建設の様子が記録映画として残され、英語版も制作された。建設当初、見物客が訪れるほど注目を集めた〔。 建設地は、首都圏整備委員会による首都圏整備計画のグリーンベルト緑地帯に含まれていたため、オープンスペースの確保が行われ造成前の樹木が残された。その後、首都圏整備計画のグリーンベルト構想は崩れ、松戸市域の住宅地化も進んだため、団地内は松戸市域の中でも特に緑に恵まれた地区となり、団地を南北に抜ける常盤平けやき通りは「新・日本街路樹百景」に、東西に抜ける常盤平さくら通りは「日本の道100選」に選ばれている〔。 常盤平団地は近年高齢化が顕著になってきている。2011年9月時点で常盤平地区の高齢化率は20.6%であるが〔 〕、常盤平団地地区では38.4%にものぼる。2000年代前半には団地住民の孤独死が相次いだことから、団地自治会等は「孤独死ゼロ作戦」と称して様々な施策に取り組んでいる。この問題はNHKスペシャルでも取り上げられた。 松戸市立博物館には、近現代の展示において1962年当時の当団地2DKを原寸大で再現したモデルルームが展示されている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「常盤平団地」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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