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常磐松町(ときわまつちょう)は、かつて東京・渋谷にあった町である。 ==概要== 常磐松町は、旧字(あざ)名をもとに1928年(昭和3年)に設置された〔今尾恵介「失われた地名を手がかりに東京町歩き」特集・東京の地名 町それぞれの物語『東京人』(都市出版株式会社)第20巻第5号、平成17年5月3日発行〕。 常磐松の地名の由来は、古くからのこの地に「千両の値打ちが付くほどの銘木」と賞賛されていた松の古木、「常磐松」があったことによる〔。もとの漢字表記は「常盤」であったが、「皿は割れるから」と、「常磐」と改められた〔。 この一帯には幕末、薩摩藩島津家の地所であり、これが明治時代以降、1912年(明治45年)頃まで皇室の「御料乳牛場」となっていた〔妙円寺『江戸東京歴史の散歩道5』街と暮らし社、平成15年7月1日発行〕。大正時代の始め頃までの地形図によれば、「御料乳牛場」は現在の常陸宮邸から青山学院初等部にかけて所在し、ここでとれる牛乳は皇室に献上されていた〔。 歴史ある常磐松の地名であったが、1966年(昭和41年)に住居表示が実施され、「東」という記号的地名に変えられてしまい消滅した〔。現在、常磐松の地名は、かつての町域に建つビルやマンションの名称などに冠されているのがみられるほか、渋谷区立常磐松小学校の名前に残っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「常磐松町」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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