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平川家住宅(ひらかわけじゅうたく)は福岡県うきは市(旧浮羽郡浮羽町)にある、歴史的建造物(民家)。国の重要文化財に指定されている。 == 概要 == 平川家住宅は、上から見ると棟がコの字型をした「くど造り」と呼ばれる形式の民家である。くどとはかまどの意であり、家屋を正面から見たときくどの如く見えることからそう呼ばれるようになった。くど造りは筑後川流域から佐賀県にかけて見ることができる特徴的な民家の形態であり、平川家住宅はその中でもとりわけ規模の大きな家屋である。 平川家住宅を正面から見ると、寄棟造妻入りの建物3棟が並んで建っているように見える。左側が納屋、中央が土間部、右側が床上部にあたる。しかし、土間部と床上部は建築構造の点でも間取りの点でも一体であり、実際は「納屋」と「主屋」の2棟である。土間部と床上部の屋根は前述のくど造りであり、上から見るとコの字状になっている。さらに土間部の屋根と床上部の屋根の間の谷間になる部分には瓦製の雨樋があり、雨水が家屋前方に放出されるようになっている。床上部には下手(向かって左)に「ごぜん」「だいどこ」、上手(向かって右)に「ざしき」「なかなんど」「かわなんど」がある(「なんど」は寝室の意)。土間部は手前の「うちにわ」と奥の「おくにわ」に分かれ、「芋がま」や「大くど」が現在もそのまま残されている。納屋の裏側には便所と風呂場がある。風呂と言っても湯船はなく、行水であった。 平川家住宅の最初の建築は資料によって江戸時代中期とも後期とも言われているが、建築当初は今より規模が小さく、「ざしき」「なかなんど」「かわなんど」の部分は増築である。「ざしき」の仏壇に文政3年(1820年)の墨書があり、「ざしき」部分の増築はこの時と推定される。「なんど」部分の増築時期はさらに遅れる。納屋は明治時代の建築である。 平川家住宅は1971年(昭和46年)6月22日に、主屋と納屋が国の重要文化財に指定された。現在も住居として利用されているが、見学することができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「平川家住宅」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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