翻訳と辞書
Words near each other
・ 平民派
・ 平民社
・ 平民苗字必称義務令
・ 平民苗字許可令
・ 平気
・ 平気でうそをつく人たち
・ 平気法
・ 平水
・ 平水区域
・ 平水夫
平水韻
・ 平永盛
・ 平永盛 (平安時代)
・ 平永衡
・ 平江
・ 平江区
・ 平江巌
・ 平江県
・ 平江駅
・ 平池


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

平水韻 : ミニ英和和英辞書
平水韻[へいすいいん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たいら, ひら]
 【名詞】 1. the broad 2. the flat 3. palm
平水 : [へいすい]
 【名詞】 1. the usual amount of water 2. calm water
: [いん]
 【名詞】 1. rhyme 

平水韻 : ウィキペディア日本語版
平水韻[へいすいいん]

平水韻(へいすいいん、ひょうすいいん)は、 近体詩押韻に使われる106韻。一般に詩韻(しいん)と呼ばれるものはこの平水韻を指す。『切韻』系の韻書を整理したもので、中古音音韻体系を表している。上平声15韻、下平声15韻、上声29韻、去声30韻、入声17韻の計106韻。
== 概要 ==
平水韻という名は平水(現山西省臨汾)という地名に基づくものであるが、その由来には2説あり、平水で刊行されたの王文郁の『平水新刊礼部韻略』(1229年)によるというものと、『壬子新刊礼部韻略』(1252年、現存せず。『古今韻会挙要』の序で言及)を著した劉淵が平水出身であったというものがある。
2001年に敦煌莫高窟北区の石窟から出土した『排字韻』残巻2葉は平水韻の106韻と合致しており、高田時雄は劉淵の本や『排字韻』を王文郁の本の翻刻本であるとする〔高田時雄(2004) 莫高窟北區石窟發現《排字韻》箚記 〕。
宋代の官韻書である『広韻』は206韻の体系を採っていたが、同用と言って隣り合う2つないし3つの韻について押韻しあってもよいという規定が定められていた。この同用をまとめると117韻(現行本では113韻に変更されている)になる。その後景祐6年(1037年)には同用規定13箇所に変更が加えられ〔、実質108韻になった。科挙試験用に簡略化した韻書である『礼部韻略』(1037年)にはこの状態が反映されている。これを同用でなく最初から韻目を統合してしまい、さらに上声の「迥」「拯」、去声の「径」「證」を併合して各1韻減らすと106韻になる。この韻目は金の張天錫『草書韻会』やの陰時夫『韻府群玉』でも採用された。
平水韻はこの後、近体詩の押韻の根拠として現在に至るまで用いられた。清代の『佩文韻府』にも平水韻が使われている。
なお平声の字が多いため、平声は上下2巻に分けられ、それぞれ上平声、下平声と呼ばれる。これは『切韻』以来の伝統で、単なる書物編成上の都合にすぎない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「平水韻」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.