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平洋丸(へいようまる)とは、かつて日本郵船が南米西海岸(太平洋岸)航路で運航していた貨客船である。 記録に残っている中では、太平洋戦争(大東亜戦争)で最も多くの魚雷を受けて撃沈された日本の商船である〔大内 pp179〕。 == 建造の経緯 == 南米西海岸航路は往路に中南米諸国への移民を輸送し、復路にチリの硝石や銅、コロンビアのコーヒー豆を輸送するための航路として開かれ、大正時代にはこの航路を第二東洋汽船株式会社が独占していた。しかし、1926年(大正15年)3月に第二東洋汽船が日本郵船と合併すると、この航路の権利は日本郵船に譲渡され、第二東洋汽船によって運航されていた樂洋丸(楽洋丸)、銀洋丸、墨洋丸、安洋丸の4隻も日本郵船に譲渡された。しかし、1913年(大正2年)製の安洋丸は老朽化していたため、代替として1隻のみ船が新造されることになった。 平洋丸を建造したのは大阪鐵工所である。大阪鐵工所が日本郵船向けの船を建造するのは明治時代以来〔かつて、大阪鐵工所が建造した大隈丸型が日本郵船の意に沿わなかったため、それ以来日本郵船は大阪鐵工所に船の発注をしていなかった。〕で、入札の際には政府の後押しもあったとされている。なお、平洋丸は当初、福洋丸と命名されたが、完成前の7月に名を平洋丸に改めている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「平洋丸」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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