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年寄名跡(としよりめいせき、みょうせき)とは、日本相撲協会の「年寄名跡目録」に記載された年寄の名を襲名する権利であり、俗に年寄株、親方株とも呼ばれる。年寄を襲名していることは、日本相撲協会の役員になったり、相撲部屋を開くために必要である。名跡を所有していても襲名しないことができる。 == 襲名条件 == 日本国籍を有することとともに、以下の条件のいずれかを満たすことが必要。 *最高位が小結以上 *幕内在位通算20場所以上 *十両以上(関取)在位を通算30場所以上 2016年1月場所終了時の現役力士で、この条件を満たしている力士は以下の通りである。 *琴奨菊和弘:大関-秀ノ山 *稀勢の里寛:大関-荒磯 *豪栄道豪太郎:大関 *安美錦竜児:関脇-安治川 *隠岐の海歩:関脇-君ヶ濱 *豪風旭:関脇-押尾川 *栃煌山雄一郎:関脇-清見潟 *豊ノ島大樹:関脇-錦島 *妙義龍泰成:関脇 *嘉風雅継:関脇-中村 *勢翔太:小結 *常幸龍貴之:小結 *松鳳山裕也:小結 *高安晃:小結 *宝富士大輔:小結 *千代鳳祐樹:小結 *千代大龍秀政:小結 *時天空慶晃:小結-間垣 *魁聖一郎:幕内在位28場所 *北太樹明義:幕内在位37場所 *佐田の富士哲博:幕内在位21場所 *里山浩作:関取在位38場所 *玉飛鳥大輔:関取在位50場所 *豊響隆太:幕内在位47場所 *富士東和佳:関取在位30場所 なお2013年12月20日に「関取在位通算28場所以上なら、名跡の前保有者と師匠、保証人の親方の願書があれば、理事会でその是非を決定する」という規定を同年11月17日の理事会で追加していたことが相撲協会から発表され、関取在位期間については事実上2場所短縮された〔元幕内宝千山が引退=大相撲 (時事通信社、2013年12月20日)〕。この規定が初めて適用されたのは発表の当日付で現役引退して年寄・君ヶ濱を襲名した寶千山幸勘(関取在位が通算29場所で、従来の規定では1場所不足していた)。 なお例外として、相撲部屋継承者と承認された場合には、次のいずれかの条件に緩和される。 *幕内在位通算12場所以上 *十両以上(関取)在位を通算20場所以上、番付制限なし この条件で名跡を取得した者は、金親和行と濱錦竜郎。なお、この襲名者が後に部屋の経営から退いても、引き続き相撲協会に年寄として残ることは可能である。 空き名跡がない場合の優遇措置として次のものがある。厳密に空き名跡がない場合に限られた規定ではなく、横綱が引退するときに自分の名跡を人に貸していたためこの規定を利用した例もある。#一代年寄の扱いの一つ。 *横綱は年寄として5年間在籍可能 *大関は年寄として3年間在籍可能 公益財団法人日本相撲協会の定款(財団法人時代は寄附行為施行細則附属規定)には、これらの基準に満たなくても理事会に諮り承認された場合は年寄になれることが明記されているが、2015年2月現在適用例はない。 一人で複数の名跡所有はできないが、一代年寄のみ、一代年寄名跡とそれ以外の年寄名跡を一つ所有することができる(一代年寄名跡は他者に譲渡・賃借できず、一代年寄以外に認められている年寄株譲渡・貸株の権利を制限しないため。また将来的に別の年寄名跡を襲名し部屋を継承することも可能である。実現はしなかったが、二所ノ関騒動の際に大鵬が一代年寄返上・二所ノ関襲名の意向を表明したことがあった)。 年寄名跡の所有者が退職、停年、死去などの理由で相撲協会の籍を外れた場合はその後本人や夫人等の近親者が名跡を所有することが可能である。但し、年寄名跡の取得者が不祥事を起こして角界から破門された場合は本人が年寄名跡を没収され次第協会員の手に渡る運びになる。例として大相撲八百長問題の責任を問われ引退勧告を受けた霜鳳典雄の場合は破門された結果として年寄株の保有が不可能になったと報道された。〔関与認定19力士全員が引退届提出も「納得はしていない」…八百長問題 スポーツ報知 2011年4月6日〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「年寄名跡」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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