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『幸福号出帆』(こうふくごうしゅっぱん)は、三島由紀夫の長編小説。全20章から成る。密輸に手を染めるイタリア人混血の兄と、オペラ歌手志望の日本人の異父妹が、様々な恋愛模様や珍騒動を越え、逃避行の旅へ出帆する物語。現実とオペラ『カルメン』が交錯するスリリングな展開の娯楽的な趣の中にも、兄妹のまま永久に終わらない愛に旅立つ男女の純愛が描かれている。 1955年(昭和30年)、『読売新聞』6月18日から11月15日に連載された。単行本は翌年1956年(昭和31年)1月30日に新潮社より刊行された。文庫版は角川文庫で刊行されている。1980年(昭和55年)11月15日に藤真利子主演で映画化された。 == 執筆背景・構成 == 構成は、前半部分は「グランド・ホテル形式」(ホテルのような一つの大きな場所に様々な人間模様をもった人たちが集まって、そこから物語が展開するスタイル)に基づいた構成を取り入れていると見られており、バルザックの『ゴリオ爺さん』の下宿屋・ヴォケール館の食堂に当たるのが、オペラ歌手・歌子の邸宅の食堂兼居間となっている〔鹿島茂「『幸福号出帆』と『鏡子の家』の関係」(文庫版『幸福号出帆』)(ちくま文庫、1996年)〕。 『幸福号出帆』は、このようにフランス伝統の物語形式を積極的に取り入れているが、その方法理念や小説技法を、より洗練し活用したのが、のちの『鏡子の家』とされ〔、『幸福号出帆』の「実験」がなければ後発の純文学作品『鏡子の家』は生まれなかったといわれている〔〔九内悠水子「三島由紀夫『幸福号出帆』論―エンターティメント小説にみる手法―」〕。 なお当初、題名は、「孔雀の譲位」「歌と黄金」「女神と脇仏たち」なども考えられていた〔田中美代子「解題」(『決定版 三島由紀夫全集第5巻・長編5』)(新潮社、2001年)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「幸福号出帆」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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