|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 幽霊 : [ゆうれい] 【名詞】 1. ghost 2. specter 3. spectre 4. apparition 5. phantom ・ 霊 : [れい] 【名詞】 1. soul 2. spirit 3. departed soul 4. ghost ・ 駅 : [えき] 【名詞】 1. station
幽霊駅(ゆうれいえき、(ガイスターバーンホーフ))は、駅として使われなくなったものの構築物が撤去されずに残されている駅。薄暗い明かりのもとで特に不気味さを感じさせるような駅に対しても用いられる。また、建設はされたものの実際に使われずにいる駅を含めて指すこともある。 本来、冷戦期に分断されたベルリンの閉鎖されていたUバーン(地下鉄)とSバーン(都市鉄道)の地下駅に対して用いられていた言葉だが、その後、使用されなくなった鉄道の駅を指す呼称として一般化した。 また、ドイツ語の の複数形は (ガイスターバーンヘーフェ) となる。 本項目では、ドイツをはじめ日本以外の駅名について、原則的に原語における名称をすべて仮名文字で表記し、その末尾に「駅」を付すことで駅名であることを明示する。 == ベルリンの幽霊駅 == === 背景 === 1961年8月、ドイツ民主共和国(東ドイツ)政府はベルリンの壁を建て、東西ベルリンの往来を遮断した。公共交通網もこれにより東西で分断されることになり、鉄道路線も壁の手前で折り返し運転せざるを得なくなった。しかし、起点と終点が西ベルリン側にあり、中間の一部区間のみ東ベルリンを通る地下路線(UバーンのU6、U8とSバーンの南北地下線)については、東ベルリンに位置する駅を、一部の例外を除いて通過することで対応した。薄暗闇に浮かび上がる、堅固に封鎖された不気味な通過駅を見た西ベルリン市民の乗客が、いつしか「幽霊駅」と呼ぶようになった。 当時の西ベルリンの路線図では、幽霊駅には(列車が停車しない駅)とだけ記されていた。一方東ベルリンの路線図では、西側の地下路線や幽霊駅は一切記述されなかった。 西ベルリンの地下鉄の乗客に対して、東西ベルリン境界手前の駅では、案内看板と車内放送により注意が促された。Uバーン8号線 (U8) の車内放送は次のようなものである。 ―''「ヴォルタシュトラーセ。西ベルリン最後の駅です。西ベルリン最後の駅です」'' その後地下鉄は、六つの幽霊駅と東ベルリン中心部地下を通り過ぎて再び西ベルリンに入り、モーリッツプラッツ駅に停車した。1972年の米英仏ソ4国によるベルリン分割協定締結以来、この案内放送が大きく流されることとなった。―「西側最後の停車駅、西側最後の停車駅」'' 1950年代には、保護供与国について車内放送がされていた。―「米国保護区最後の停車駅」'' また、西ベルリン側Uバーンの東ベルリン通過区間の維持管理には、大きな問題や困難があった。たとえば東ベルリン域内で車両が故障した場合、乗客は車内に残って、東の国境警備隊が到着して外へと誘導するのを待たねばならなかった。このほか、東ドイツ政府は、これら地下路線も東西で分断し、東側通過区間を東ベルリンのために使うことを何度もほのめかした。しかし、これが現実のものとなることはなかった。 なお、幽霊駅という名称だが「無人駅」ではなく、駅には東ドイツの国境警備隊が配置され、駅と列車を監視していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「幽霊駅」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|