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幾何異性体(きかいせいたい、)は有機化合物や錯体の立体異性体の一種である。有機化合物の場合 正式にはシス-トランス異性体 (''cis-trans'' isomer) と呼び、幾何異性体という言葉はIUPACでは推奨されていない。しかし日本の高校の化学ではまだ使われている。幾何異性体と呼ばれるものは次の3種類である。 # 有機化合物の二重結合への置換によるシス-トランス異性。 # 環状化合物の環への置換によるシス-トランス異性。 # 錯体配位子の位置の違いによる異性。シス-トランス異性以外も含む。 == 二重結合のシス-トランス異性 == まず炭素の二重結合に2つずつの異なった基が結合する場合を例に取ると、主鎖(炭素数最多の鎖)となる炭素骨格が同じ側(同じ炭素ではない)につくとシス (''cis'') 型、反対側につくとトランス (''trans'') 型の幾何異性体となる。IUPACでは基の優先度(置換基の順位規則)が定められており、その基準で置換基の配置がシス型のとき''Z''、トランス型のとき''E''として表す。''Z''はドイツ語のzusammen(いっしょに)、''E''はentgegen(逆に)に由来する。 ただし、炭素‐窒素間あるいは窒素‐窒素間の2重結合による幾何異性の場合(オキシムなど)は、代わりに''syn'', ''anti''を使用する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「幾何異性体」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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