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広弘明集 : ウィキペディア日本語版
広弘明集[こうぐみょうしゅう]
広弘明集』(こうぐみょうしゅう)とは、中国道宣が編纂した、仏教護法のために書かれた文章を集めた書物である。30巻、664年麟徳元年)に成立した。
僧祐が編纂した『弘明集』に漏れた文章や、その後に書かれた詔勅・書簡・論書・詩賦の類などを集めたものである。その大部分は東晋から唐に及ぶ時代の文章を収録しているが、中には春秋戦国諸子百家に属する文や、あるいは史書の抜粋も含まれている。中に『魏書』「釈老志」や『顔氏家訓』中の仏教信仰に関して述べた「帰心篇」、阮孝緒の『七録』の序なども収められている。
本書は、中国仏教史研究のみならず、中国思想史研究における重要な文献資料であり、北周道安の「二教論」及び甄鸞の「笑道論」や、初唐の太史令傅奕の「高識伝」への反論としての「列代王臣滞惑解」(弁惑篇に収録)など、仏教道教の二教の優劣論争に関する基本文献が収録されている。
== 構成 ==
# 帰正篇
# 弁惑篇
# 仏徳篇
# 法義篇
# 僧行篇
# 慈済篇
# 誡功篇
# 啓福篇
# 悔罪篇
# 統帰篇

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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