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建国門事件あるいは9・20事件は、1994年に中華人民共和国で発生した大量殺人事件である。1994年9月20日、中国人民解放軍の田明建（ティエン・ミンチエン、でん・めいけん）中尉は北京市通州区の駐屯地で上官を射殺し、さらに建国門に移動して銃を乱射した。警官隊により田が射殺されるまでに、イラン人外交官とその息子を含む数十人が死亡または負傷し、最終的な死者数は24人とされる〔Police Identify Gunman As Member Of Chinese Army, ''The Seattle Times'' (September 21, 1994)〕〔Details surface on Chinese officer's shooting spree , ''Philadelphia Inquirer'' (September 24, 1994)〕〔Ex-Chinese military officers protest over "work, life issues", ''BBC'' (July 9, 2008)〕。 ==背景== 田明建（1964年 - 1994年）は、警衛第3師団第12連隊に所属する陸軍中尉で、事件当時は通州区の駐屯地に勤務していた。彼は狙撃手として10年以上の軍歴があったほか、軍事技術の専門家としても知られていた。一時は連隊参謀として勤務したこともあるが、短気で興奮し易い性格のために長続きせず、結局は中隊長勤務に収まっていた〔Case of soldier shooting people in Beijing results in stepping down of commander and political commissar of Beijing Garrison Garrison Command, ''Lien Ho Pao'' (December 7, 1994), in Summary of World Broadcasts: Asia, Pacific, Part 3 ; British Broadcasting Corporation, 06. 12. 1994〕。彼は部下を殴りつけ規律違反に問われたことがあり、それ以来上官に対する恨みを抱いていた。 田は結婚していたものの、参謀将校を解任された為に営内で同棲する事は認められていなかった。妻との同棲を認めるように協力すると約束した連隊付政治委員に贈り物を渡したが、事件2日前にはこの政治委員が贈り物を田に返した上で贈賄についての処罰の可能性をほのめかしていた〔Beijing Garrison Commander, Political Commissar Dismissed in the Wake of Jianguomen Shooting Incident, ''Lien Ho Pao'' (February 7, 1995), in Daily Report: People's Republic of China, Iss. 21-30 ; National Technical Information Service, 1995.〕。妻が第2子を妊娠した際に一人っ子政策に基づく中絶を強要した上官たちと喧嘩をしたこともあった。田には既に娘が1人いたのだが、彼が生まれた河南省の農村部では伝統的に「息子を持たぬ事は男の人生における3つの失敗の1つである」とされていた。その為に田は密かに息子を持とうと考えていたが、何者かの密告でこれが露呈して中絶を余儀なくされたのである。この時点で妻は妊娠7ヶ月で、中絶手術中に胎児と共に死亡した。なお、後に判明したところによれば、この胎児は男児だったという〔Moody, Peter R.: China Documents Annual ; Academic International Press, 1994.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「建国門事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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