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弘メ : ウィキペディア日本語版
弘メ[ひろめ]
弘メ(ひろめ)は、江戸時代の風習。同業者の株仲間に加入した者や、新規に土地の地主になった者、役職に就いた大名旗本などが、先輩に当たる者たちやその他の関係者に、その事実を周知して金銭や贈り物を配る慣習である。「広め」「披露目」とも記述される。現代の結婚披露宴は、その民俗的な名残である。
== 商人の弘メ ==
家督相続による事業の継承や、のれん分け、仲間株の取得などによる株仲間への新規加入は、事前の審査により、財産・信用といった経済的な側面と、人格的な側面の両面からの評価が行われた。審査が通り加入が認められた後、その事実を先輩の同業者と店舗が所属する町内へと周知させることで、現代でいうところの「株式上場」に相当する手続きが全て終了となった。この周知が「弘メ」で、株仲間加入のためには必須の手続きであった。江戸時代には特定の業種の取引は、問屋株仲間の加入者とその取引先のみで行われるのが原則で、非加入者は「素人お断り」として取引が制限されていた。そうした閉鎖的な市場に参入するためには、加入者全員への弘メが必要不可欠だった。
町内への「弘メ」の対象は、その町の町名主や町名主の手代、家主に町内の地主、さらに町の木戸番から髪結まで含まれていた。そういった関係者たちを饗応し、現金や引出物を配ったのである。
弘メが終わると、町年寄に届け出て、備えの帳簿に記載された。これは現代の会社設立の際の「登記」と同様のものであった。
有力な両替商であれば、江戸の金融街の中心地である日本橋などに複数の家屋敷を所持しており、それらを相続する際にはそれぞれの町内で「継目弘メ」を行うことになり、弘メも大がかりなものになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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