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彦 ( リダイレクト:ヒコ ) : ウィキペディア日本語版 | ヒコ ヒコ(彦、比古、日子、毘古)は、男子人名の語尾に付けられる名称の一つ。古くは地域の男性首長や貴族を表す尊称、また原始的カバネの一つ。 == 古代の男子首長や貴族 == 3 - 6世紀にかけて地域の男性首長や貴族の尊称として使われた〔 溝口睦子「記紀神話解釈の一つのこころみ」『文学』1973-4年、太田亮『日本上代における社会組織の研究』443ページ、1921年〕。魏志倭人伝に3世紀の対馬国および壱岐国の首長として卑狗(ヒコ)が見える〔卑狗は「ヒク」(おそらくは船を引く長)と呼ばれたが、のちに「ヒキ」(比垝、比跪)さらに「ヒコ」(彦)に転じたと思われる。大彦(オオヒコ)は稲荷山古墳出土の鉄剣の銘文に「意富比垝(オオヒキ)」と記され、 千熊長彦(チクマナガヒコ)は百済記に「職麻那那加比跪(シマナナカヒキ) 」と記されている。〕。垂仁天皇紀二年条に伊都国の王、「イトツヒコ(伊都都比古)」が見える。他に伊賀彦、伊勢津彦、磐城彦など地名をおったヒコがしばしば見られるが、それぞれの地域の男子首長と考えられる。同じく首長の称号として3世紀から4世紀にかけて使われたネやミミおよびミと並立しているが、天孫・天神系の英雄にはヒコ、地祇系の英雄にはネが多く使われている。ヒコの方はカバネ制度が確立した後の6世紀まで使われた。ただし、地方の首長ばかりでなく、身分の高い男子を表す尊称となった。こうした使い方は崇神天皇時代以降に現れる、仲彦、弟彦、清彦などである。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒコ」の詳細全文を読む
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