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後のカチューシャ : ミニ英和和英辞書
後のカチューシャ[のち]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [のち]
  1. (n,adj-no) afterwards 2. since then 3. in the future 
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

後のカチューシャ ( リダイレクト:カチューシャ (映画)#1915年版 ) : ウィキペディア日本語版
カチューシャ (映画)[ちょうおん]

カチューシャ』は、レフ・トルストイの小説『復活』(1899年)を原作とし、日活向島撮影所が1914年(大正3年)製作、日活が配給・公開した日本のサイレント映画、および1915年(大正4年)に製作・公開されたその続編『後のカチューシャ』『カチューシャ続々篇』、1919年(大正8年)に製作・公開されたリメイク『復活』である。
== 略歴・概要 ==

島村抱月松井須磨子による新劇の劇団芸術座の第3回公演として、レフ・トルストイの小説『復活』を題材に取り上げ、1914年(大正3年)3月に上演され、たいへんなヒットとなった〔『日本映画発達史 1 活動写真時代』、田中純一郎中央公論社、1968年、p.218-223.〕。松井による劇中歌『カチューシャの唄』もたいへんなヒットとなり、日本キネトフォンが同年8月1日、蓄音機連動式のトーキー作品『カチューシャの唄』を製作・公開し、これも好評を得た〔〔『日本映画発達史 1 活動写真時代』、p.212-213.〕。
日活向島撮影所は、これらを背景に、同年、『カチューシャ』を製作した。同撮影所の脚本家・桝本清が島村抱月による演劇を参考にして脚色、細山喜代松が監督した〔。同撮影所は現代劇の撮影所であるが、「日活新派」と呼ばれ、新劇ではなく新派であり、女性の役所はすべて女形が演じていた。したがって、カチューシャの役は女形の立花貞二郎が演じた〔。新劇出身、小説家佐藤紅緑が指導した吉沢商店出身の桝本は、同じく吉沢出身の小口忠とともに当時の同撮影所の体制に不満を抱いており、新劇でのヒット作の映画への導入で起爆を計り、冒頭に『カチューシャの唄』の歌詞を字幕で入れたり、ヨーロッパ演劇の要素を背景や装置に導入した〔。試みは当時の映画ファンにも好意的に受け入れられた〔。一方で、島村抱月自身は本作を長野県の映画館で鑑賞し、のちに1916年(大正5年)、雑誌『活動之世界』大正5年5月号に「女形では誤魔化しが利かぬ」と辛辣な評を寄せた〔『日本映画発達史 1 活動写真時代』、p.234.〕。
本作は、同撮影所開所以来の大ヒットとなり、続く翌1915年(大正4年)、同じスタッフ・キャストにより続編、続々編が製作された〔。全3作で日活は当時の金額で16万円以上の利益を上げた〔。
1917年(大正6年)に日活向島に入社した田中栄三が、『カチューシャ』のヒットを範として、1918年(大正7年)、桝本清の脚本を得て同じトルストイ原作の『生ける屍』を映画化し成功を収めた〔『日本映画発達史 1 活動写真時代』、p.274-277.〕。同作は、日活向島の「革新映画」の第1作とされ、このころからようやく映画の冒頭に監督や脚本家、撮影技師の名がクレジットされるようになった〔。田中は、つづく1919年(大正7年)には、『カチューシャ』をリメイクして、『復活』を監督した。このリメイクに関する資料は乏しく、日本映画データベースの少ない記述のほかは、御園京平の著書『活辯時代』(1990年)に当時のポスターが見られるのみである〔『活辯時代』、御園京平岩波書店、1990年3月刊 ISBN 4002600211, p.25.〕。
『カチューシャ』に始まる正篇、2つの続篇、リメイク、いずれも東京国立近代美術館フィルムセンターは所蔵していない〔所蔵映画フィルム検索システム での検索結果、東京国立近代美術館フィルムセンター、2009年11月29日閲覧。〕。
== 1914年版 ==
カチューシャ』は、レフ・トルストイの小説『復活』(1899年)を原作とし、日活向島撮影所が1914年(大正3年)製作、日活が配給・公開した日本のサイレント映画である。『カチューシャ (復活)』と表記されることもある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カチューシャ (映画)」の詳細全文を読む




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