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後方散乱X線検査装置とは医用画像処理の応用技術の一種。空港のボディチェック技術(いわゆる全身透視スキャナー)として注目されている。一般のX線検査装置がX線の透過量の大小を測定するのに対し、後方散乱X線は検査対象物からの反射の大小を測定する。ボディチェック用の透視装置としては、この後方散乱X線検査装置の他、ミリ波を利用したミリ波パッシブ撮像装置がある。 ==技術== 後方散乱X線検査装置は、X線のコンプトン効果を利用したものである。つまり、ガンマ線など〔特許公表公報2000-515629〕を細く絞って検査対象物の1点に当て、跳ね返ってくるガンマ線の強さを測定する。原子番号が小さい物質はガンマ線を強く反射し、原子番号が大きい物質はガンマ線を吸収してあまり反射しないので、検査対象物全体を走査し、反射されるガンマ線の強さの大小を濃淡で表して画像を作ると、後方散乱X線検査画像となる〔。後方散乱X線は、薄い物体(衣服や金属板)を透かした中の物体の表面を見ているため、包装の中身の検査が容易である。それに対して一般の透過X線は、原子番号が小さな物質をほとんど素通りするため有機物の画像化が困難であり、また、複雑な構造の物体では内部の構成が重なった画像となってしまう〔ポニー工業 後方散乱X線検査装置 〕。後方散乱X線検査装置は、特に爆薬や麻薬などの検査に適している〔RIST 原子力百科事典 より爆薬・薬物探知への放射線利用 〕。後方散乱X線と透過X線を組み合わせて画像をカラー化することも行われている〔ポニー工業 後方散乱X線検査装置(手荷物検査用) 〕。 では3次元画像が得られるのに対し、後方散乱X線検査装置では一般には2次元画像しか作れない。そのため、空港などでは物の両面を検査する。 後方散乱X線を検査装置として初めて商業化に成功したのは、スティーブン・スミスである〔Steven W Smith / Original Developer of Secure 1000 in 1992 〕〔National Public Radio (NPR) story on backscatter X-ray body scanners with Steven W Smith 〕。スミス博士は1992年にSecure 1000全身スキャナを開発し、特許を取得してラピスキャン・システムズ社を作った。その後、数社が業界に参入して、空港などに納品している。 # アメリカン・サイエンス&エンジニアリング社〔AS&E website as-e.com 〕 (商品名: Smartcheck) # ラピスキャン・システムズ (OSI Systems Inc.の子会社) 〔Rapiscan website rapiscansystems.com 〕 (商品名: Secure 1000) # Tek84 (旧社名Spectrum San Diego Inc.) 〔Tek84 website tek84.com 〕 (商品名: Castscope) 後方散乱X線検査装置はコンテナやトラックの高速検査装置としても使われている。原理的には船舶の検査にも使える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「後方散乱X線検査装置」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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