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『カミカゼ野郎 真昼の決斗』(かみかぜやろう まひるのけっとう、''白日之銀翼'' 〔''銀翼大決鬥'' というタイトルでも公開されている。〕, ''The Secret of the Diamond / The Kamikaze Guy'' 〔''Kamikaze Man: Duel at Noon '' というタイトルでも公開されている。〕)は、1966年の日本・台湾合作映画。主演 : 千葉真一、監督 : 深作欣二、製作 : にんじんプロダクション・國光影業、カラー・シネマスコープ、90分。 == 解説 == 太平洋戦争中に隠匿された200億円のダイヤモンドをめぐり様々な人物が入り乱れ、日本と中華民国(台湾)の両国にまたがる争奪戦に巻き込まれた青年パイロットが、正体不明の敵と追いつ追われつ、時に窮地に追い込まれながら、謎を解明する冒険活劇。主人公のパイロット・御手洗(みたらい)健に千葉真一が扮し、スキー・敵への跳び蹴り・カーチェイス・崖を天然のマットにして前転・モーターボートでの逃走・後述のケガしたアクション・離陸しようとする軽飛行機の翼に飛びつくなど陸海空を暴れまわるが、これらのスタントを吹き替え無しでスピーディにこなし、追走劇であることから軽快な走りも披露している。深作欣二は御手洗健を1961年の映画『風来坊探偵シリーズ』と『ファンキーハットの快男児シリーズ』の主人公を足して2で割ったような、明朗闊達・身体強健・行動力はあるもののコミカルなキャラクターにし、ユーモアあふれる主人公にした。サングラスを掛けた複数の男たちによる謎が謎を呼び、二転三転していく展開から結末にどんでん返しのあるストーリーは、アクション・サスペンス・冒険・ミステリがふんだんに盛り込まれ、1968年から始まるテレビドラマ『キイハンター』の原点とも言える内容に仕上げられている。主な脇役としてヒロインには台湾の女優・白蘭が御手洗健と共に事件を追う美人記者・香蘭を演じ、健と関わる謎の男・黒木史男に高倉健を配している。千葉真一が主演で高倉が助演という初めての映画であり、千葉・高倉・深作は東映所属でいながら、別会社の映画製作に参加した稀有な作品でもある。特に当時の深作は創りたい映画を東映になかなか認めてもらえず〔1982年、8月上旬号。〕、本作は東映に籍を置きながら別会社で監督をする先駆けの作品となった。 中華民国政府の全面支援のもと、台湾では台南駅のロータリー・西門町・台北松山空港・臺南運河・臺南孔子廟・六合夜市・台南大飯店・日月潭・北投温泉・艋舺龍山寺など、2か月半費やしてロケーション撮影が各地で敢行された。その最中の1965年2月、千葉真一は疾走する自動車を追いかけてアンテナに飛びつきトランクに乗った後、リアガラスの両端に摑まりながら走行するシーンで、後輪の跳ねた石が脛に突き刺さり、台湾で一週間入院してしまう。日本では東京都区部や横浜中華街のほか、御手洗健と香蘭がスキーをしてるときに出会う雪山を八方尾根でロケーション撮影されており、白蘭は台湾で馴染みのない白銀の世界を満喫していた。全編の8割が台湾を舞台にしていることから、中華民国の国籍を持つ漢民族・高砂族の俳優・エキストラが出演。健が台湾へ運ぶ飛行機には三菱 MU-2が、仕事で使う飛行機とクライマックスの対決にはセスナ 172が使用され、サングラスと飛行機はこの作品のモチーフとなっている。 日本では1966年6月4日に、中華民国(台湾)では1971年に〔、それぞれ封切り公開された。キャッチコピーは「千葉・高倉が日本⇔台湾6,000粁!陸・海・空に爆発する大アクション〔本作ポスターより。〕」。クエンティン・タランティーノが脚本を担当したアメリカ映画『トゥルー・ロマンス』には本作品のポスターが同映画に登場している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カミカゼ野郎 真昼の決斗」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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