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御池山クレーター(おいけやまクレーター)は、隕石衝突による痕跡が日本で初めて確認された最初のクレーターである〔坂本正夫ほか、国内初の隕石クレーター(御池山クレーター)の発見 日本地質学会 第117年学術大会(2010富山)セッションID:O-123〕。 長野県飯田市(旧上村)内、南アルプス南部の御池山(1905メートル)付近のに位置する。このクレーターは直径約900メートルで、現在残っているのは全体の4割ほどである。 以前からこの地形の中を遊歩道が通っており、実際にクレーター内を散策でき、展望台からも一望できる。 == 由来 == 地勢に詳しいごく一部のハイカーは独特の地形から隕石クレーターではないかとの疑問をもっていた。その疑問をもとに岩石サンプルを採り岡山理科大学に鑑定依頼した小学校教頭(当時)により、このクレーターは数万年前に直径40 - 50メートルほどの天体が衝突した痕跡であることが確認された。 その根拠となったものは、この地形から「PDFs」と呼ばれる衝撃石英が発見されたことによる〔西戸裕嗣ほか、御池山クレーターから見出された衝撃変成石英について 日本地質学会 第117年学術大会(2010富山)セッションID:O-124〕。これは隕石衝突などの極めて強い衝撃と圧力によって生成されるもので、通常の地層には存在しないものである。この構造の特徴は顕微鏡下での縞模様にあり、この点で石英が高温超高圧下で穀粒状に変性するスティショバイトとは異なる。この発見により御池山クレーターは隕石衝突痕として国際的に認められるようになった。また、日本国外の衝突クレーターで観測される負の重力異常も観測されておりクレーターである有力な証拠とされている。更に、2015年にはクレーター外縁から約400m離れた地点の岩石サンプル中から spheru が見つかり、誘導結合プラズマ質量分析(LA-ICP-MS)で分析した結果、隕石物質が発見されたと報告されている〔坂本正夫ほか、〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「御池山クレーター」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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