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御鉢(おはち、みはち)は、九州南部に連なる霧島山の高千穂峰に付随する側火山であり、有史以降も噴火を繰り返している活火山である。古くから噴火を繰り返していたため江戸時代以前は火常峰と呼ばれていたが、火口の形状が飯櫃に似ていることから俗に御鉢とも呼ばれており、明治以降は御鉢の呼称が一般的となった。火口内と西斜面は鹿児島県霧島市、北斜面は宮崎県小林市、南斜面は宮崎県都城市に属する。 == 山容 == 高千穂峰の西側斜面に寄り掛かるように重なる円錐形の火山であり、直径約600メートル、深さ約200メートルの円形火口を擁する。火口からは噴気が立ちのぼっており、しばしば火山性微動が観測される。火口壁の頂上付近は絶壁をなしており、この上を通る登山道は「馬の背越え」と呼ばれている。 火口東端と高千穂峰との間は窪んでおり馬の背のように見えることから「背門丘(せとを)」と名付けられている。背門丘は天孫降臨の舞台であったとされ、かつては千里谷あるいは天河原とも呼ばれていた。ここには瀬多尾寺(霧島岑神社)があったが噴火によってたびたび焼失したため麓の高千穂河原などへ移されている。 山体の地質は主として輝石安山岩からなる。度重なる噴火のため頂上付近の植生は乏しいが、荒れ地に耐えるミヤマキリシマなどを見ることができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「御鉢」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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