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【名詞】 1. inevitable 2. necessary ・ 必然 : [ひつぜん] 【名詞】 1. inevitable 2. necessary
必然性(ひつぜんせい、)とは、そうなることが確実であって、それ以外ではありえない、ということである〔岩波 『哲学・思想事典』、p.1317-1318 『必然性』、高山守 執筆〕。 カントは『純粋理性批判』の様相のカテゴリーで必然性 - 偶然性を対立概念として対置させている。 必然性は反対が不可能な概念であり、反対が不可能ということは、同一性があるということになる。九鬼周造は必然性を「同一性という性質上の規定を持ったものを様相(あり方)という視点からみて言い表したもの」としている。そして、その同一性と必然性を最も顕著にそなえたものを、論理学の領域では「概念」、経験の領域では「因果性」、形而上の領域では「絶対者」と見た。 日常的には「必然性の無いストーリー」などのように使う。 (哲学的に言うと)様相概念のひとつで、可能性(ありうること)、現実性(現にそうであること)と並ぶ。そして、偶然性(たまたまそうであること)と対立すると見なされている〔平凡社『哲学事典』〕〔。 ==論理的必然性== 論理的必然性とは、それ以外であることが論理的に矛盾であることである〔。 大陸合理論哲学においては、ユークリッド幾何学など〔注 20世紀になるとユークリッド幾何学以外に論理的整合性のある幾何学がありうることが理解されるようになり、ユークリッド幾何学は必ずしも論理的必然とは見なされなくなった。〕の数学的な諸命題が論理的必然と見なされ、こうした数学を規範として形而上学を構築しようとした。 様相論理との関係では、「〜は必然的である」ことを示すは必然性演算子と呼ばれ、「〜は可能である」ことを示す可能性演算子()に対する。 たとえば「真であることが必然的である」とは「偽であること(真でないこと)が可能ではない」と同等となり、「真であることが可能である」は「偽であることが必然的ではない」と同等となる。あるいは「〜は必然的である(〜でなければならない)」とは「〜は唯一可能である(〜だけがありえる)」と同等となる。 可能世界論では、全ての可能世界で真であるような命題は必然的な命題といわれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「必然性」の詳細全文を読む
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