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志摩民俗資料館(しまみんぞくしりょうかん)は、三重県志摩郡阿児町鵜方(現在の志摩市阿児町鵜方)にかつて存在した、近鉄興業の運営する資料館。志摩地方の暮らしに焦点をあてた総合博物館であり、館内は3つの展示室で構成されていた〔ワークス 編(1997):97ページ〕。 地元への返礼として文化財の保護・活用を行うことに加え、ビジターセンターとして観光客に志摩地方の予備知識を提供することを目的に開館した〔西城(1999):75ページ〕が、「観光の起点、文化情報の提供機能としての役割はすでに終えたもの」として1998年(平成10年)1月31日に閉館した〔。 == 資料館の概要 == 志摩郡の玄関口である近鉄志摩線鵜方駅のすぐそばに立地し、開館当初は鉄道による旅行者が多かったことと団体旅行の隆盛期にあったこと、周辺に目立った観光施設がなかったこともあり、入館者数は多かった〔。開館時間は9時から17時(JST)で、12月31日のみ休館していた〔。しかし志摩スペイン村の開業など志摩の観光施設が充実してきたことや伊勢志摩全体の観光入込客数の減少、観光客のニーズの変化に対応できなかったことを背景に入館者数が減少し、閉館に至った〔。当時の入館料は大人500円、中高生300円、小学生200円であった〔"星の動きで生活考えて 江戸期の伊勢暦11点展示 阿児町"1997年8月7日付朝日新聞朝刊、三重版〕。床面積は約1,700m2〔。 ;入館者数の推移〔 志摩民俗資料館の開館当時は公立の博物館が志摩地方になく、その代替施設としての機能も担っていた〔。観光客向けには、従来型のバス移動と旅館等で食事を楽しむだけの観光から脱却し、観光客自らが能動的に地域を体感する新しい観光を提案する施設であった〔。 後述の通り、元ボウリング場を資料館に改装した施設である〔矢沢(1981):114ページ〕。ボウリング場のレーンを展示室に、機械室を資料の収蔵庫にそれぞれ転用し、事務室はそのまま、ロビーは一部をホールに転用し、残った部分はロビーのまま利用した〔矢沢(1981):114 - 115ページ〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「志摩民俗資料館」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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