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忘れられたワルツ[わすれられたわるつ]
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忘れられたワルツ[わすれられたわるつ]
忘れられたワルツ(フランス語:''Valse oubliée'', ドイツ語:''Vergessener Walzer'', サール番号:S.215)はフランツ・リストの作曲したピアノ曲。全4曲存在する。 == 概要 == リスト晩年の1881年から1884年にかけて作曲された。題名の由来ははっきりしていないが、リスト自身が出版社に提案したもので、レスリー・ハワードはこの題名が「過ぎ去った時代や喜びの幻影を示唆する」〔Liszt: The complete music for solo piano, Vol. 1 – Waltzes 〕ものと述べている。1848年に書かれた元稿を再利用した『忘れられたロマンス』(''Romance oubliée'', S. 527)を同年に書いたことで、リストの関心が過去に向いていたとも考えられている。 晩年のリスト作品の特徴である書法の簡素さ、調性の希薄さはここでも見られ、大胆な転調、旋法や増三和音、解決されない不協和音の多用によって浮遊的な響きが作り出されている。ただし調性的な響きを持つ場所も多く、リズムや音形は定型的なワルツの書法に則っているため、挑発的な『メフィスト・ワルツ』連作と比べると穏やかな曲調を持つ。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「忘れられたワルツ」の詳細全文を読む
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