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応力腐食割れ(おうりょくふしょくわれ、Stress Corrosion Cracking,SCC)とは、金属材料に発生する経年損傷の一種である。日本では、原子力発電所で発生するものが良く知られている〔六ヶ所村ラプソディーの中で、撮影当時原子力安全委員会委員長であった班目春樹は、「原子力発電所を設計したときには、応力腐食割れ、SCCなんてのは(メーカーは)知らなかったんですよ」と述べている。原子力安全委員会は2012年に廃止され、原子力規制委員会へ移行した。2014年には原子力安全基盤機構も同委員会へ統合された。 :2011年3月22日の参院予算委員会では社民党の福島瑞穂から福島第一原子力発電所事故に関して質問を受けて、班目は「原子力を推進してきた者の一人として、個人的には謝罪する気持ちはある」と陳謝した。2007年2月の浜岡原発運転差止訴訟の静岡地裁における証人喚問で、非常用発電機や、制御棒など重要機器が複数同時に機能喪失することまで想定していない理由を問われ、「割り切った考え。すべてを考慮すると設計が出来なくなる」と述べていた。読売新聞 2011年3月23日〕。 == 概要 == 普通の鉄鋼材料は腐食環境下で赤錆のような表面全体にわたる腐食が発生、進行する。それに対して錆び難い材料であるステンレス鋼などでは、表面に極めて薄い腐食膜ができ、腐食の進行を防いでいる。ただし、これらの材料にも腐食が全く発生しない訳ではなく、その代表的なものが応力腐食割れである〔応力腐食割れ(SCC) 『エネルギー問題に発言する会』HP〕。 応力腐食割れの発生条件としては、下記の3因子が知られている。 *材料因子(化学成分) *力学因子(引張応力) *環境因子(溶存酸素、塩化物イオン) 腐食の形態としては亀裂の形態を示す。発生する材料としては一般に腐食に強いとされるステンレス、ニッケル基合金、アルミニウムなどが挙げられる。 また、応力腐食割れの特徴としては一般に、下記が知られている。 *合金に発生し、純金属には発生しない。 *引張応力では発生するが、圧縮応力下では生じない。 *割れを生じる環境と材料とで特定の組合せがある。 *3因子のうちの1因子以上を取り除けば発生しない また、応力腐食割れはその進展に年単位の期間がかかることが多い。言い換えると疲労と同様に潜伏期間を経過したのち進展するが、進展速度は応力拡大係数の関数とよく一致し、材料の寿命を予測して設計時に織り込むことも可能である。また、非破壊検査では潜伏期間の応力腐食割れを発見することは困難だが、発生初期に発見することで、予防保全によって該当部分の材料を交換するなどの対応が取られている。 また、割れ破面からの分類で次のようにも区分することが出来る。 *粒界型応力腐食割れ(IGSCC: Intergranular Stress Corrosion Cracking) :割れが結晶粒界に沿って優先的に進展する *粒内型応力腐食割れ(TGSCC:Transgranular Stress Corrosion Cracking) :割れが結晶粒内を進展する *照射誘起応力腐食割れ(IASCC:Irradiation Assisted Stress Corrosion Cracking) :ステンレス鋼に対する中性子照射の影響による。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「応力腐食割れ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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