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『快晴フライング』(かいせいふらいんぐ)は、古内一絵による日本の小説。 競泳を題材としたスポーツ・青春小説で、中学生の水泳部員たちがさまざまな困難に立ち向かいながらも突き進む様子を描く。2010年、第5回ポプラ社小説大賞特別賞受賞。なお時代設定は明言されていないが、2010年と推測できる〔登場人物の「今年から水着規定が変わる」という発言から。〕。 ==あらすじ== 上野龍一の所属する弓が丘第一中学水泳部。彼は後輩たち誰一人を相手にしようとせず、自分の好きなように泳いでいたが、その龍一と対照的に主将の月島タケルはたくさんの後輩に優しく泳法の指導していた。そんなタケルの様子を見ていた龍一は関心を覚える反面、煩わしくも感じていた。 しかしその年の12月、タケルが交通事故で亡くなってしまう。その時はタケルが急に「いなくなった」ことに苛立ちを覚えた龍一だった。 それから4か月経ち、主将は龍一に、副部長は岩崎敦子引き継がれたが、タケルが死んだ影響か大半の生徒が退部し、顧問の柳田義人から廃部を持ち出される。啖呵を切った龍一は「弓が丘杯の男子メドレーリレーで優勝できなければ、廃部にしてもいい」と宣言。新たにメンバーを集めるためにスカウトに出向かうが、それでも強い選手が集まることは無かった。諦めかけていたその時、スポーツセンターでクラスの美人雪村襟香の姿を見かける。彼女は驚くほど速く泳ぐにもかかわらず水泳部に入っていなかったので声をかけるも、無下に断られる。 順調にスカウトが進まないまま、弓が丘第三中学水泳部との模擬レースが行われるが、有力部員が消えた一中水泳部は醜態を晒すしかなく、柳田と三中水泳部は去年からの変わり具合に呆れ果てるしかなかった。 このままでは柳田との約束を果たせないと感じた龍一。そんな中偶然街中で襟香と、更にはドラァグクイーンのシャール〔本名は御厨清澄。〕と出会う。シャールとの会話の中で、襟香がGIDであることを知らされ、それと同時に襟香が水泳部で泳ぎたくなかった理由が判明する。 「男として泳ぎたい。」その襟香の願いをかなえようと龍一とシャールが力になる。そして水泳部に入部し学区域戦のメドレーリレーに参加することになった〔スーツ水着を着ての参加。この試合はローカル戦であったため実現できた〕。初めは断固として拒否していた柳田だが、元同級生のシャールの助言により許可を出す。また、それまでほとんど泳げなかった水泳部員が、襟香の指導により驚異的な進化を遂げ、ついに学区域戦のメドレーリレーでの優勝を果たす。 順調に弓が丘杯までの準備を進めていたかのように見えたが、襟香が男子として活動に参加していることを襟香の母、雪村洋子にばれてしまう。しかし襟香は、母親からの猛反対を押し切って男子として出場することを決意する。 弓が丘杯で一中水泳部は個人種目で大いなる活躍を見せる。完全に士気が上がった状態で臨んだメドレーリレーだったが、襟香が生理により途中棄権をしてしまう。しかしその姿を見た洋子は、自分の子供に対する理解の無さに反省し、襟香へ親としての愛情を見せる。 柳田との約束を果たせなかった一中水泳部だが、結局部は存続となった。龍一と襟香は、いつか皆で、自分たちだけの大会をしようと約束したのであった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「快晴フライング」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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