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thumb 思文閣出版(しぶんかくしゅっぱん)は、京都府京都市左京区にある出版社。美術商思文閣の出版部で、人文系・美術系の書籍を刊行している。絶版となった古書や花道、歴史、国文、芸術などのオリジナル企画書を刊行している。ベストセラーにならなくても、命の長い本を出版していく方針を取っている〔[こんな出版社]思文閣出版 命の長い本作る 読売新聞 2007年9月27日 大阪夕刊7頁〕。所在地同ビルに企画展をメインとする美術館・思文閣美術館(しぶんかくびじゅつかん、2011年4月10日より休館中)、京都市東山区古門前通大和大路東入元町386にぎゃらりぃ思文閣を運営する。 == 歴史 == 1937年、古文書、古美術などの専門店「書肆(しょし)思文閣」として京都市下京区に開店した。店名は初代経営者と親交のあった京都帝国大学の歴史学者、中村直勝博士によって発音しやすい名称として名付けられた〔。 1967年に株式会社化され、1969年より学術、芸術系書籍の出版を始め、1975年に出版部門が思文閣出版として独立した〔。 1969年、大正時代に刊行された後、長らく絶版になっていた『日本人名辞典』(芳賀矢一)を復刻出版した。同書は2007年までにおよそ1万部が売れている〔。 1981年から出版している「思文閣史学叢書」は50冊を超えている〔。 1992年、「もう一つの中世像」(バーバラ・ルーシュ)が女性史青山なを賞(主催:東京女子大学)の特別賞を受賞した〔女性史青山なを賞決定 本賞に今井けい氏「イギリス女性運動史」読売新聞 1992年7月13日 東京夕刊15頁〕。 1993年、園田英弘による「西洋化の構造」が、読売読書委員を務める山折哲雄国際日本文化研究センター教授により、1993年下半期の私の1冊に選ばれた〔93年下半期 読書委員の選んだ「私の一冊」 1993年12月20日 東京朝刊7頁 〕。同書は、1994年度のサントリー学芸賞に選ばれた。 2004年、愛知大学非常勤講師の遠藤正治による「本草学と洋学」が第二回徳川賞(徳川記念財団)に選ばれた〔第2回徳川賞に愛大の遠藤講師 読売新聞 2004年10月2日 中部朝刊30頁 〕 2006年、本よみうり堂の読書委員の1人である竹内洋関西大学教授により、『近世儒者の思想挑戦』(本山幸彦)が「今年の3冊」に選ばれた〔2006年 読書委員が選ぶ「今年の3冊」読売新聞 2006年12月24日 東京朝刊21頁 〕 2007年、幕末から1980年代までの日本の産業技術の歩みを体系的にまとめた『日本産業技術史事典』〔産業技術の歩み詳説 幕末―1980年代、事典刊行 読売新聞 2007年8月17日西部朝刊12頁〕は、今までにないタイプの事典として、注目を集めた〔。 2008年、奈良国立博物館が2005年から2007年まで3回開催した「正倉院学術シンポジウム」をまとめた「正倉院宝物に学ぶ」を刊行した〔正倉院シンポ1冊に 専門家ら、著書を刊行 読売新聞 2008年11月6日 大阪夕刊5頁〕 2012年、最上義光が参加した連歌を記した巻物1巻を山形市に売却した〔最上義光 VIP扱いの“光”「賦何舩連歌」315万で山形市購入 読売新聞 2012年6月27日 東京朝刊31頁〕〔 〕。同年、新島襄研究の第一人者である本井康博により、翌年の大河ドラマ『八重の桜』のヒロインの魅力が語られた『日本の元気印・新島八重』を出版した〔来年の大河ドラマ 関連本 ヒロインの実像に迫る 読売新聞 2012年11月19日 東京夕刊9頁〕。 2013年、ミシガン大学客員研究員の岡田万里子が「京舞井上流の誕生」(思文閣出版)で日本演劇学会河竹賞奨励賞、サントリー学芸賞の芸術・文学部門に選ばれた〔サントリー学芸賞決まる 読売新聞 2013年11月12日 東京朝刊37頁〕。 2015年、華東師範大学専任講師の陳凌虹が『日中演劇交流の諸相 中国近代演劇の誕生』(思文閣出版)で日本比較文学会賞に選ばれた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「思文閣出版」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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