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思考場療法(しこうばりょうほう、Thought Field Therapy、TFT)は、アメリカの心理学者ロジャー・キャラハンが開発した、境界科学的な心理療法である〔Spiegel (2006)〕。支持者の主張によれば、上半身と腕の経穴を指で「タッピング」することで、多種多様な精神的・身体的不調を治療することができるという。思考場療法のセッションはふつう長くても15分ほどで、繰り返して行うことはない〔。 TFTの有効性を示す科学的な証拠はなく、アメリカ心理学会は、TFTは「科学的根拠を欠く」と明言した〔。現在ではアメリカ心理学会もTFTを始めとするエネルギー心理学に対しても、その効果を認めつつあり、入会申請時の項目にTFTを設けるなど、風向きが変わりつつあり、エビデンスも少しずつではあるが出始めていると支持者側は主張しているが、一方で2013年時点でも、その内容を支持するに足る証拠はなく疑似科学であるという批判も発表されている〔Bakker (2013)〕。 == 理論 == キャラハンが1980年に、「水をみるとみぞおちがむかつく」という「水恐怖症」の患者に対し、胃の経絡で最初の経穴である目の下をたたくように指示したところ、水恐怖症が治癒したことからヒントを得て思考場療法は誕生した。彼が自らの治療法を「Thought Field Therapy (思考場療法)」と名付けたのは、人が感情的問題を伴う事柄や思考について考えているとき、ある「Thought Field(思考場)」にチューニングされるのだと考えていたためである。彼は思考場こそ「TFT体系の最も基本的な概念」であると主張し、思考場は「仮想のものだが、説明のための概念を確立するきわめてリアルな土台となる」と述べている〔Callahan & Callahan (2000) p.143〕 。 思考場療法では、感情的混乱の原因が不幸な出来事そのものにあるとは捉えず、パータベーション(perturbation)と呼ぶ「精神的動揺の原因」の存在を想定している。すなわち、ある人の思考場の歪み1つ1つが、特定の問題と結びついていて、その問題について考えることで活性化されるのだという。キャラハンは、これらのパータベーションこそがネガティブな感情の根本原因であり、各パータベーションは1つの経穴に対応すると主張している。キャラハンは、感情的混乱を取り除くためには、経穴を正確な順序でタッピングしなければならない、とする。彼は、タッピングが気の流れをよくし、バランスの取れた状態にする〔Trubo & Callahan (2001)〕と考えている。 キャラハンは、TFTは心的外傷後ストレス障害(PTSD)、うつ病、不安、依存症、恐怖症を含む幅広い心理的問題を和らげることができる〔だけでなく、心房細動などの身体的問題の治療や予防にも効果がある〔TFT Stops Atrial Fibriliation by Roger Callahan〕と主張している。1985年に書かれたTFTについての最初の本のなかで、キャラハンは、ある種の恐怖症であれば、最短5分で治療できる〔Callahan (1985)〕と豪語している。 キャラハンは、彼の療法をより発展させたボイステクノロジー(Voice Thechnology、VT)は、ある非公表の「テクノロジー」を用いることで、電話越しに行うことができると断言している。高度なVTの講習はキャラハンから受けることができる。キャラハンのウェブサイトに掲載されている講習費用は10万ドルである。受講者は、「VTの背景にある企業秘密を公開しない」とする秘密保持契約書にサインしなければならない〔Gaudiano & Herbert, 2000 〕〔Pignotti, M. (2004, Fall/Winter). Thought Field Therapy in the media: a critical analysis of one exemplar. The Scientific Review of Mental Health Practice, 3(2) p. 60-66. 〕〔Pignotti, M. (2007) Thought Field Therapy: A former insider's experience. Research on Social Work Practice, 17(3), 392-407. 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「思考場療法」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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