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急性腰痛症(きゅうせいようつうしょう、)は、突然腰部に疼痛が走る疾患で、関節捻挫・筋肉の損傷・筋膜性炎症などの症状をいう。 俗称はぎっくり腰(ぎっくりごし)。地方によっては「びっくり腰」とも呼ばれ、欧米ではその病態から「魔女の一撃」()とも呼ばれている。急性腰痛症と同意語として用いられることがあれば、病院等によっては筋性腰痛症やファセットペイン等に限定して用いられることがある。 急性の筋・筋膜性腰痛(筋性腰痛症)のほか、腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばん-)、腰椎椎間関節捻挫(ファセットペイン)や仙腸関節性腰痛(せんちょうかんせつせいようつう)などの病態が多いが、稀にスプラング・バック(棘間・棘上靭帯損傷)でも同様の痛みを発する。発生要因等も様々であるが、主に年齢(ヘルニアは若年性だが筋関係は加齢によって好発)や運動不足(急な運動)などが考えられる。なお、腫瘍が原因で起きている場合は、夜間痛・安静時痛が多く起こるので、ぎっくり腰のように損傷事由を特定できる場合は少ない。また最近では、原因を特定できない腰痛を「非特異的腰痛」と呼ぶことがあり、ストレスの影響があるといわれている。 == 原因 == 腰痛とは、腰背部に疼痛が起こることである。一般に腰背部痛の場合は後腹膜臓器の障害、運動器、皮膚の障害、椎間関節の捻挫などが考えられる。後腹膜臓器の内科的な疾患の場合は重篤な場合が多く、腰痛の患者を見たらまずは内科的な疾患の否定を行うべきである。目安として視診で異常がない皮膚の疾患はほとんどない。後腹膜臓器の疾患の場合は安静時痛であり、体動で痛みが軽減しない(例外が膵炎で丸まった方が楽になる)のが特徴である。運動器の疾患の場合は運動痛がメインになるのが特徴である。 整形外科に腰痛を主訴に外来受診をする患者は非常に多い。しかし発症時の症状が強烈なわりに予後が良好であり1週間で約半数が、2週間から1か月で約9割が回復していくのが特徴である。家庭医を受診した急性腰痛患者の70パーセントが診断不能で予後が良好でありヘルニアや圧迫骨折などの疾患が約15パーセントであり癌や感染症が原因となるのは1パーセント以下であるという統計がある。すなわち、腰痛のみで運動器の疾患であろうと考えられたら急性腰痛症という診断でNSAIDsを2週間ほど処方し経過観察をするのが一般的である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「急性腰痛症」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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