|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 性欲 : [せいよく] 【名詞】 1. sexual desire ・ 欲 : [よく] 【名詞】 1. greed 2. wants ・ 対 : [つい] 【名詞】 1. pair 2. couple 3. set ・ 対象 : [たいしょう] 【名詞】 1. target 2. object (of worship, study, etc) 3. subject (of taxation, etc) ・ 象 : [ぞう] 【名詞】 1. elephant ・ 化 : [か] (suf) action of making something
性欲対象化()とは、ある人間を性欲満足の道具として扱い、それによって当該の人間の尊厳を蹂躙することである。 関連する用語として性的意味付与(sexualization)が挙げられる。性的意味付与は、あるもの(人間、生物、無生物)の特徴ないし性質に性的な意味ないし価値を付与すること、またはそのものが有する性的な意味ないし価値を認識することである。 また、人間に関して対象化ないし物体化(objectification)と言うとき、それは人間をその人格や尊厳を考慮することなく、商品ないし物体として扱うことである.人間を物として扱う事態は、資本主義社会全体の現象であると同時に、個々人の思考においても問題とされる。 男による女性の性欲対象化は,フェミニズムとそれに関連する社会学や心理学において重要な概念である〔 Fredrickson, B. L., & Roberts, T. (1997). Objectification theory : Toward understanding women's lived experiences and mental health risks. Psychology of Women Quarterly, 21, 173-206.〕。女性の性欲対象化は批判されるべき事態であり、男尊女卑の心性と男女不平等の社会学的構造とを存続させる重要なファクターである。 男による女性の性欲対象化は、女性を人格と尊厳を有するひとりの人間としてではなく、男の性欲を満たす対象と見なすことに存る。広告やメディアなどにおいて問題とされるべき例を挙げるなら、当該の広告等のテーマとの直接的な関連性が無いにもかかわらず性的な意味を付与して女性を表象すること、女性を男に服従すべき弱者として描くこと、公の場で男が女性を性的ないし美的に評価すること、女性は美容整形を必要としていると示唆すること、などが挙げられる。 新約聖書マタイ福音書 5,28 においてイエスはこう言っている。「ある女性を欲望の対象として見る者はすべて,既に心において彼女を姦淫したのである」。この言葉から,イェスが性欲対象化を断罪していることを読み取り得る。 男による女性の性欲対象化は、精神分析的観点からは、男における去勢否認に起因している〔Freud, S. (1927). Fetischismus. In : Gesammelte Werke, Bd 14, pp.311-317.〕〔Freud, S. (1938). Die Ichspaltung im Abwehrvorgang. In : Gesammelte Werke, Bd 17, pp.57-62.〕。男の欲望の構造においては、ファロスの欠如によりうがたれる女性の身体の穴はフェティシュにより塞がれ、そのフェティシュは欲望を支えるものとして機能する。フェティシュは多種多様であり、女性の身体の諸部分のみならず、それらと関連づけられる衣類や装身具などをも含む。女性の性欲対象化は,女性の身体ないしその部分のフェティシュ化である。 ==脚注== 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「性欲対象化」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|