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『恐怖と欲望』(きょうふとよくぼう、''Fear and Desire'')は、1953年公開のアメリカ映画である。監督はスタンリー・キューブリック。モノクロ、スタンダード、62分。 キューブリックの劇場映画デビュー作で、彼の伯父に資金を出資してもらって製作した〔キューブリック幻の長編デビュー作「恐怖と欲望」が日本初公開! - ライフニュース〕。製作側も出演者もほとんど映画製作の経験がなく、低予算で作られたが、ニューヨークの批評家からは好評された。 キューブリックは本作を「アマチュアの仕事」として、できるだけ多くのプリントを自分で購入して封印してしまい、長らく「幻のデビュー作」となっていた。ニューヨーク・ロチェスターのコダック・アーカイヴに1本だけフィルムが残っている。 == ストーリー == 軍用機が爆撃を受けて敵地の森に墜落する。無傷で助かった4人の兵士は、上官のコービー中尉の指示の下、筏で川を下って脱出することにする。ベテランのマック軍曹は川の反対側に敵のアジトを見つけ、そこに将軍らしき人物がいることを知ると、コービー中尉に奇襲を提案するが却下される。翌日、地元の少女に姿を見られた4人は彼女を木に縛り付ける。彼女の見張りを命じられた若い兵士シドニーは、恐怖心と欲望に駆られて彼女を犯そうと、彼女を縛り付けていたベルトを外すが、その瞬間に彼女は逃げ出す。慌てたシドニーは彼女を射殺してしまう。銃声に気付いてマック軍曹が駆けつけると、シドニーは既に気が触れており、そのままどこかに走り去ってしまう。 マック軍曹は、自分が筏で囮となり、その隙にコービー中尉とフレッチャーの2人で敵のアジトに忍び込んで将軍を倒し、飛行機を奪う計画を提案する。命の方が大事として反対するコービー中尉に対し、マック軍曹は「死ぬまでに何かを成し遂げたい、そのためには死んでもいい、このままではシドニーのように狂ってしまう」と言う。コービー中尉はマック軍曹の提案を受け入れる。 計画通りにマック軍曹が囮となっている間にコービー中尉とフレッチャーの2人は将軍の暗殺に成功し、奪った飛行機で脱出する。一方、マック軍曹は撃たれて息も絶え絶えの中、筏で川を下っているとシドニーと再会する。 無事に味方の基地に辿り着いたコービー中尉とフレッチャーは行方不明のマック軍曹を捜しに川辺に向かう。すると筏が現れ、そこにはマック軍曹の死体とシドニーの姿があった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「恐怖と欲望」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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