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愛と哀しみの果て : ミニ英和和英辞書
愛と哀しみの果て[あいとかなしみのはて]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [あい]
  【名詞】 love 
哀しみ : [かなしみ]
 【名詞】 1. sadness 2. sorrow 3. grief
果て : [はて]
 【名詞】 1. the end 2. the extremity 3. the limit(s) 4. the result 

愛と哀しみの果て : ウィキペディア日本語版
愛と哀しみの果て[あいとかなしみのはて]

愛と哀しみの果て』(あいとかなしみのはて、''Out of Africa'')は、1985年公開のアメリカ映画。配給会社はユニヴァーサル映画で、監督はシドニー・ポラック。主演はメリル・ストリープロバート・レッドフォード1937年に出版されたアイザック・ディネーセンの小説『アフリカの日々』をカート・リュードックが脚色。
第58回アカデミー賞作品賞ならびに第43回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞受賞作品。アカデミー賞の対抗馬はスピルバーグ監督の 『カラーパープル』 であり、この作品が受賞したのはスピルバーグに取らせたくなかったからだと陰口を叩かれた。(カラーパープルは結局無冠に終わった。)
原作はアフリカでのさまざまな出会いが複雑に絡まって描かれていて、決してメロドラマではない。サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』の主人公ホールデンが図書館員からまちがって渡された本が、読んでみたらすごくよかったというのが原作の『アフリカの日々』である(野崎孝訳では「アフリカの農場」)。気に入った作家には電話をかけたくなると、ホールデンがいうが、このモチーフは日本の『ライ麦畑』とされる庄司薫の『赤頭巾ちゃん気をつけて』の冒頭に活かされている。
同じように『ライ麦畑』のような作品を書くと当初評された村上春樹の『1Q84』BOOK3にも出てくる。

== ストーリー ==
物語は1913年のデンマーク、裕福だが未婚のカレン・ディネーセンが、友人のブロア・ブリクセン男爵に「便宜上の結婚」を申し入れるところから始まる。ブロアは貴族社会の一員であるものの、経済的に不安定になっていたため結婚に同意し、2人はアフリカに移住して酪農場を始めることを計画する。
英領東アフリカへの到着時、カレンはブロアとの簡単な結婚式を挙げ、ブリクセン男爵夫人となる。カレンは、様々な植民地の住人たち(多くは英国人)と出会い、友人となる。また、大物を獲るハンターのデニス・フィンチ・ハットンとも出会い、親密になっていく。しかし、ブロアが酪農場ではなくコーヒー農場を買うためにカレンのお金を使ってしまい、物事は彼女の期待していたものとは異なっていく。ブロアは、コーヒー農場に対しても本気を示さず、代わりにハンターになりたいと思っているのだった。便宜上の結婚であったとはいえ、カレンはブロアを想うようになるのだが、彼の浮気を知り悩まされる。さらに悪いことに、カレンはそんな夫のために(当時、命に関わる病だった)梅毒に罹ってしまい、デンマークに戻ることを余儀なくされてしまう。新薬サルバルサンによる長く辛い治療が必要であった。ブロアは彼女がいない間、農場の世話をすることに同意した。
カレンが回復してアフリカに戻った後、第一次世界大戦は終わりを迎えようとしていた。しかし、浮気性のブロアとカレンの結婚生活が変わらないのは明らかで、ついにカレンは、ブロアに家から出ていくことを求める。それからカレンとデニス・フィンチ・ハットンとの仲が深まり、2人は恋人同士になる。カレンは、2人の間を継続的な関係にしようと試みるが、やがてデニスのことを、まるでアフリカそのもののように、手にすることも手なずけることもできない人なのだと知る。デニスは、ぜいたく・所有・肩書きといったヨーロッパの習慣よりも、雄大な土地で牧畜生活を営むマサイ族の自由で素朴なアフリカを好んでいた。デニスはカレンの家に移ってきたが、カレンの、物や人までも「所有」したいという欲望を批判し、結婚することも自由な生き方をやめることも拒否し、ただ一枚の紙切れに過ぎない結婚が、デニスの彼女への愛を増やすことにはならない、と話す。カレンはそれを認めざるを得なかった。梅毒によって自らの子供を産めなくなったカレンは、学校を創って、読み書き・算数・多少のヨーロッパ式の習慣を、その地域の部族の子供たちに教えることを決めた。しかし、コーヒー農場は経済的困難に陥り、やりくりするために銀行の融資に頼らざるを得なくなる。農場は、始めてから数年が掛かったが、ついに良い収穫を上げるに至った。しかし壊滅的な火災が起こり、農場・作物・すべての工場設備が燃やし尽くされてしまった。
無一文になって、またデニスとの恋人関係も終わり、英領東アフリカが植民地ケニアとなる中、カレンはアフリカを離れデンマークの故郷に戻る用意を始める。カレンは、家を空っぽにして、自分のすべての贅沢品を慈善バザーに供出する。空っぽになった家に、その夜デニスが訪れ、2人は最後のダンスを踊った。デニスは、数日後にはまた戻ってきて、カレンの帰国の旅の出発点となるモンバサまで、彼の飛行機で送ると約束した。しかしデニスが戻ることはなく、飛行機が墜落して死んでしまったということを、カレンは聞かされる。全てを失い、カレンはンゴング・ヒルズでの葬儀に参列する。亡くなったデニスに代わって、カレンの召使いの長であるファラが、カレンをモンバサ行き列車に乗る駅へと送った。
カレンは後に作家・語り手となり、再びアフリカに戻ることはなかったが、アフリカでの経験について執筆した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「愛と哀しみの果て」の詳細全文を読む




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